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すべてが筋書き通り、片山晋呉の強さの源

茨城ゴルフ倶楽部は、出だし3ホールが鬼門だ。距離の長い、難ホールが続く。
「その3番までに並ばれるか、逆に、5打差をつけられことができるか・・・。最終日は、どちらかの可能性もあるって昨日話したけど、今日は、自分を良い形のほうにもっていくことが、できましたね」

2番、238ヤードのパー3。
ピン左手前11メートルに乗せた片山のバーディパットは、ど真ん中から、カップに沈んだ。
このあと、片山よりもチャンスにつけていた谷口と伊沢が揃ってはずし、筋書きどおりの2位と5打差。片山の連覇は、ここで決まったも同然だった。

「あの長いバーディパットは、ラインがはっきり見えた。だから、打つ前にキャディに、『多分これ、入るよ』って言ったんです。そしたら、本当にそのとおり入っちゃった」

自分が思い描いたとおりのことを平然とやってのけられる強さは、今年、初挑戦のマスターズでますます深まった。

このオフ、2月から取り組んでいた課題のストレートボールを「オーガスタにも対応できるように」と応用させて、ドローボールも打てるように切り替えた。
それによって、「コースを広く使えるようになり、攻め方に、幅が生まれた」という。

世界の強豪に混じって4日間、ニュースウィングでオーガスタを戦い抜いて、
「自分のショットが、ほかの選手と引けを取らないことがわかったんです」と片山。
「マスターズで打っていたようなショットが日本でもできれば、今週も大丈夫だろうと思っていたから」
帰国後の第1戦で、真価のほどを示して見せた。

11番で再び11メートルのバーディパットを決めると、「これでもう、並ばれない限り、絶対に追いつかれない」と、独走態勢。最後まで自信は揺らぐことなく、さらにスコアを伸ばして2位に6打差でぶっちぎった片山は、「これからも、まだまだ勝って、強い片山を見せていきたい」と、高らかに宣言した。

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