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マンシングウェアオープンKSBカップ 2001

「これはチャンス。…もう、さみしい思いはしたくないから」(首位のディネッシ・チャンド)

 4番、540ヤードのパー5。グリーン右カラーからの第3打は、ピンを大きくオーバー。
 「でも、ラインが完全に見えたんだ」と、淀みのないストロークで打った8メートルのバーディパットはど真ん中からカップイン。雄たけびも上げんばかりの勢いで、2度3度とこぶしを握ったチャンドは
 「ラインどおりに打ったら入ったんだ。嬉しくて、調子に乗ったね」
 昨年夏、あばら骨を折るケガで、シード落ち。出場順位を決める昨年末のファイナルQTにも失敗し、今季は出場権がない。
 98年のチャンピオンの資格で今大会に出場できるまでは、フジサンケイのマンデートーナメントや日本プロの予戦会、また、ツアーにステップアップするための『チャレンジツアー』などに挑戦し食いつないできたが、
「僕は、ずっとレギュラーツアーでやってきた。チャレンジでは、今まで会ったこともないような人ともラウンドし、『僕は、ここにいるべき人間じゃない』と改めて感じた」と話す。
3日目のこの日は、7バーディ2ボギーの67。通算12アンダーで単独首位に立ち、「これはチャンス。…もう、さみしい思いはしたくないから」チャンドが一発逆転の返り咲きを狙う。