初日は113位からのスタート、自らの急浮上ぶりに戸惑う金城和弘

　同じ組の中嶋が、思わず舌を巻いた。４番パー４で6メートルを決めて、3連続バーディ。
　「おまえほんっとよく入るな。俺にも分けてくれよ〜」
　その言葉に、照れ笑いを浮かべる金城。
　「今週は、2日目からパターがすごく良くて・・・。これなら、最終日は10位内には入れるかな、と思ってはいましたが、まさか・・・」

　最終ホールでも、魅せた。
　左ラフからの第2打は、ピン手前5メートル。これを決めて、通算13アンダーとし、中嶋と並んで2位タイに。大ギャラリーを沸かせたが、本人は、
　「なんで自分がここにいられるのかな、という感じで・・・」と終始、戸惑い顔だった。


　しかし、それも無理もない。
　初日は、77を叩いて113位からのスタートだった。
　2日目は「もう、今日で終わりだ・・・」と予選落ちも覚悟していた。
　それが、自己ツアーベストの成績には、「なんか信じられませんね・・・」と目を丸くするばかりだった。
　これで賞金ランキング36位に。初シード入りにも当確ラインに食い込み、「来週からは少し楽にやれそうです」と笑顔が絶えなかった。

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