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ダイドードリンコ静岡オープン 2001

「無理するな、って神様が言ってくれたんだね」

 腰痛を抱えながら戦っている溝口英二が単独首位に立った。

 痛みを恐れるあまり、スタート前の練習はたった10球。「かがむ姿勢は一番よくないから」とパット練習は、2、3分。プレー中も大振りは避け、「パッティングはラインを逆から読んだりしないで見た目だけで決めてサっと打つ」、慎重を極める。
 だが、この日の12番(パー4)。OBゾーンがなく、比較的ゆったりしたホールで、「ここは、振っておかなくちゃ」と意気込んだのだアダとなった。トップスウィングで右足を蹴りこんだ瞬間に、まさかの転倒。球は左ななめ横100ヤード先の11番のサブグリーンへ。幸いケガはなく、「これは神様が無理するな、ってこと」とはじめの慎重さを取り戻すとこのホールはパーセーブ。あがり3ホールでは連続バーディも奪った。
 「コケたあとのほうがスコアがよかったなんて、ね」と溝口は、照れ笑いしきりだった。

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