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〜全英への道〜 ミズノオープン 2001

今年130回目を迎える全英オープンゴルフ選手権『大会みどころ』

<解説>ロイヤル・アンド・エインシェントゴルフクラブ(英国ゴルフ協会)競技委員マイケル・グリント氏

 「2001年、第130回ジ・オープンチャンピオンシップの会場は、ロイヤル・リザムアンドセントアンズ。
 ここでの開催は、96年大会以来5年ぶり、全英オープンが始まって以来、10回目のことです。
 優勝賞金は、トム・レーマン選手が勝った96年大会よりも、約3倍の60万ポンド(約1億円)とさらに引き上げられ、ますます、ビッグイベントとして成長を続けております。

 この大会が1986年に誕生してから、一貫してきましたことは、より門戸を開いて、国際色豊かな大会であることです。
 日本のみならず、アメリカでも、今年は『ウェスタンオープン』において、8名の選手に出場資格を与えたり、また、ワールドランキング50位内(5月28日時点)の選手に出場権を与えるなど、選手、役員ともども、インターナショナルな雰囲気で作られているのです。

 さて、今回のような“日本予選”が開かれるようになったのは、93年からです。
 日本ツアーのクォリティの高さは、かねてより我がR&Aでも把握していましたし、その高いクォリティーの中から、さらにいま、もっとも調子の良い選手を、我らがジ・オープンに輩出するため、ちょうどジオープン開催直前の、日本ツアー数試合を『予選対象試合』と定め、より多くのプレーヤーにチャンスを与えてきた次第なのです。
 今年も、この日本予選を勝ち残った日本の選手たちが、大舞台で活躍されること心より願っております。

 今年のロイヤル・リザムアンドセントアンズは、左ドッグレッグの6番ホールで前回の96年大会よりティグラウンドをさらに左後方にずらし、全体の距離を約20ヤード伸ばしてバンカーへのプレッシャーを大きくしたくらいで、そのほかには、大きな違いはありません。
 コース内のバンカー数は、300以上。
 96年大会は、4日間とも30度を超える熱さで、フェアウェーもグリーンもカチカチに乾いた状態でしたが、今年も、過酷なコンディションに変わりはないと思われます。
 選手たちは、乾いたグラウンドに正確なショットで球を止める、高度な技術が要求されることでしょう。

 なお、国際色豊かな選手たちの戦いぶりは、テレビ放送のほか、我がR&Aのオフィシャルウェブサイト『http://www.opengolf.com』でもお楽しみいただけますので、ぜひご利用いただきたいと思います」