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タマノイ酢よみうりオープン 2001

▼ 初日、トピックス あの“トンボ事件”から5年

福澤義光が再び脚光を浴びるチャンス到来

 福澤義光、といえば、“トンボ事件”。
 初シード入りした96年。
 11月のフィリップモリスチャンピオンシップ最終日。15番ホールでの第3打で、トンボがボールの下敷きになって、身動きが取れなくなっていた。
 しばらく考えあぐねた福澤は、ペナルティを承知で球をピックアップ。
 トンボを逃がしてからプレーを再開した。
 1打罰のおかげで、最下位へと順位を下げたが、「そのまま打てば、トンボは確実に死んでいた。そんなのかわいそうだ」とコメントし、ほのぼのとした感動を呼んだ。

 その後この一件が、平和な地球社会を目指す団体・ユネスコの目にもとまり、その年のフェアプレー賞受賞。福澤の優しさは、世界レベルで知られるところとなったのだった。

 だが、大きな話題となったのもつかの間。
 翌年97年は、鳴かず飛ばずで、シード落ちを喫してしまった。
 当時を振り返って福澤は言う。
 「ツアーをフル参戦できるようになって、なんとか毎週、予選通過は出来るけど、平凡なスコアしか出せない・・・。自分に限界を感じましたね。このままだと、良くて初シード入り(賞金ランク53位)した96年のゴルフで終わってしまうと思った」。

 ちょうどそんなとき出会ったのが、プロコーチの井上徹さんだった。
 コーチと「コンスタントに飛んで、しかも、曲がりの少ないスィング作り」を始めて今年で4年目。
 この日初日の8バーディ、ノーボギーの単独首位発進は、その成果が現れはじめた証拠だろう。

 だが、1日だけではまだ足りない。
 「明日以降も、意識せず、ナイスショットと、ナイスパットの数を増やしていければ・・・」という福澤には、最終日まで粘ってスィング改造の真価を証明したいところ。
 また、5年前の“とんぼ事件”より、さらにビッグな話題を提供し、脚光を浴びるチャンス到来でもある。