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マンシングウェアオープンKSBカップ 2000

「他の人を止めることはできない。自分は、自分のことしかコントロールできない。」片山晋呉

18番パー5。残り227ヤードを7ウッドで2オンして、最後は13メートルのイーグルパットにトライ。これをはずして悔しがったが、片山晋呉は、この日7バーディ、1ボギーでベストスコア66をマーク。通算17アンダーまで伸ばし、2位と4打差の独走態勢に入った。
先週の日本プロゴルフ選手権から感じていた、アイアンショットでの体の縮みは、昨日ホールアウト後の練習でほぼ解消。「今日の朝、練習場で打ってみたら、ハーフトップ気味の球が3発でた。だからもう大丈夫、心の縮みからきていた体の縮みはもう治ってるな、と思ってスタートしていったら案の定、今日はアイアンが非常によくなっていました」と片山。
今季2勝目のかかった最終日を控え、不安はない。4月に勝ったキリンオープン最終日は、2度にわたる競技中断で、その間に萎えそうになる気持ちを、5分の仮眠などで乗りきった。
「優勝争いという場面での、あいた時間の過ごし方っていうのは非常に難しいけれど、あのときは勝ちたい、という気持ちや欲を抑えて勝てた。あれは自分で自分を誉められる勝ち方だった。あのときの経験があるから、今回もやれるんじゃないかと思う」と、自信に満ちている。
2位の佐藤と4打差とはいえ、波に乗れれば爆発的スコアを出すのも可能なコースだ。まだまだ安心できるスコア差とはいえない。
「僕だけじゃない。みんないいスコアが出てる。だけど、自分は、自分のことしかコントロールできない。他の人を、止めることはできないんです。だから僕は、目の前の1打に集中するだけ。明日は、いかに自分をコントロールできるか、です」と、片山はマイペースを決めこむつもりでいる。

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