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ダンロップフェニックス 1999

オーストラリアのグレッグ・ノーマンと、マシュー・ゴーギン

オーストラリア出身のスーパースターと、無名の新人が、そろって初日4アンダーの2位タイと好スタートを切った。
ノーマンといえばオーストラリアが誇る超有名人だが、ゴーギンは子供のころ 「シャークアタック」というノーマンの著書を読んでプロゴルファーを目指したという25歳。今年、アメリカツアーの2部ツアーに当たるナイキツアーで賞金ランキング4位になっている。ナイキツアーのランキング15位までに入ると次年度のシー資格を獲得できるので、2000年は晴れてUSPGAツアーのメンバーとしてプレーができる。

M・ゴーギンの話
「僕はナイキツアーのデータを見てもわかりますが、パーオン率が非常によくて、ショートゲームよりロングゲームを得意としています。たぶんダンロップフェニックスは初出場なので、このコースの難しさがわからず、それが好結果になったのではないでしょうか。今年はナイキツアー30試合中、25試合に出場して2回優勝しています。その他には、春先にオーストラリアで6試合と、先日のジョニーウォーカーに出場して、これで33試合目になります。ゴルフは母がトップアマチュアだったこともあり始めましたが、プロになろうと思ったのはグレッグ・ノーマンの『シャークアタック』という本を読んで影響を受けたからです。ノーマンはゴルフだけではなく、人生の模範になる人だと思っています。
母はオーストラリア女子アマに3回、世界女子アマに1回優勝しています。タスマニアの出身ですが、タスマニア女子アマには21回優勝しています。これは凄い記録でしょ。」

ノーマンの話
「ゴーギン君とは昨日食事をしたが、まだゴルフは見たことがない。ヨーロッパツアーでやっていたんだったけ? ナイキツアーの4位か。それでは来年はツアーに出られるね。楽しみしているよ。
フェニックスのフェアウェイは砂地に造られているので、通常より5ヤードぐらいアイアンの飛距離が落ちる。それで最初はショートするケースが多かったが、それに慣れてきたらいいゴルフができるようになった。どうやってヘッドを抜けばいいかがわかって距離が合ってきたし、フック、フェードなどコースに合わせたショットがうまくできるようになった。最初は練習で、16番ホールから試合の感じになってきた。コースを感じ取ってプレーができている。16番から3連続バーディだから、明日のスタートホールもバーディにして、連続バーディを伸ばしたいね」