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日本オープンゴルフ選手権競技 1999

『今年の小樽カントリー倶楽部、コース状況について』小樽カントリー倶楽部 グリーンキーパー大江康彦さん

 今年の北海道は雪解けが遅く、芝の生育状況が例年より遅れていたところに、7月の多雨、その後の猛暑により、コースも被害を被りましたが、5年前の同じような天候時の反省を基に、穴をあけて風通しをよくし、オーバーシード(種まき)などを繰り返すことによって、最大の課題である芝の“根腐れ”を最大限に抑えることができました。
 先週、上陸した台風の影響で、コース内のポプラが60本も倒れ、コース内にも多少の損傷を受け、ヒヤリとさせられましたが、その修復も順調にすすんでおります。

 グリーン、ティグラウンド、フェアーウェー、ラフの仕上がりも良好に推移しておりますので、予定どおりのセッティングで大会を迎えることができると思います。

 コースは近年、部分的に改修いたしました。例えば、2番グリーンの先は傾斜がついて奥行きが広がり、17番はグリーンの位置が変わって、43ヤード、距離が長くなりました。 18番は、10ヤード、ティグラウンドを後ろに下げた結果、80ヤード、距離が伸び、 447ヤードのパー4。

 前回、5年前にここで行われた日本オープンを体験している選手たちには、かなり長くなったという感触があるでしょう。見ている側にも、最終局面での面白いゲーム展開が期待できると思います。全体には、距離7200ヤードのパー72 となります。

 9月から10月にかけて北海道は、平均気温20度になりますが、この頃は天候の変化が厳しく、暑くなったり、涼しくなったりで、プレーにも影響がでそうですが、われわれ裏方に与えられた義務は、ベストコンディションにコースを仕上げることと肝にめいじ、最終日まで尽力してまいります。