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全日空オープン 1999

日下敏冶大会ディレクターの「今年の札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース」

平均気温は25度前後。雨もほとんど降らず、さわやかな気候が続くはずの夏の北海道。ですが、今年は35度前後の真夏日と豪雨が、何日も続くなど、異常気象にみまわれました。
 北海道のゴルフ場は、寒地用のベント芝が敷かれています。『ベント芝』とは、寒さには非常に強いのですが、逆に豪雨と高温にはとてももろい種類の洋芝です。8月の異常気象は、北海道中のゴルフコースの芝に、大打撃を与えました。開催コースの、ここ、札幌ゴルフ倶楽部輪厚コースでも例外なく、その影響を受けたのです。

 豪雨と、例年にない高温で、芝はすっかり根腐れを起こし、大打撃をこうむりました。フェアウェーの芝は浮き上がり、ヒドイところになると、簡単にはがれてしまうこともあったほど。それが、開催1ヶ月前のことです。

 それからの、コースの方々による懸命の修復作業は、本当に頭が下がる思いでした。ハゲしまった芝の間に、丁寧に手で新しい種をひとつひとつ撒いていくという地道な作業。それも、また、高温期が続いたり、雨に見まわれると種が腐ったり、浮き上がってきてしまって、いちからのやりなおしです。

 無事、開催できるだろうかと不安の声もあがりましたが、コーススタッフの方々の精魂こめた手入れの甲斐あって、なんとか、開催にこぎつけることができた次第です。

 ここまで回復できたのは、ほんとうにコースの方々の苦労のおかげです。グリーンも、フェアウェーのライン出しもトーナメントを開催するになんら遜色ない設定に仕上げていただきました。

 今週の北海道は、ようやく、“北海道らしい”気候が望めそうです。みなさまもぜひ、会場にお越しいただき、さわやかな空気をめいっぱい吸いながら、選手らのエキサイティングなプレーをお楽しみ下さい。