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サントリーオープン 1999

パットを入れまくって、4位タイ浮上の井田

2日目、36位タイスタートの井田安則。昨日まで「大きすぎた」パットのバックストロークを、小さめに直して変身。後続組の中村通にも、「オマエ、入れたおして(入れまくって)たな〜」とうらやましがられるほどパットが冴えて、通算4アンダー、4 位タイに浮上した。

 「しばらく、パットの調子が悪くて、ずっと『なんでかな〜』って考えながらプレーしてたんですが、ようやく、初日の後半にバックストロークが大きすぎることに気付いたんです。ストロークが無駄に大きすぎると不安になって、インパクトで無意識に力を緩めてヒットしてしまうんです。それに気を配るようにしたら、いきなり入り出しました」(井田)。

 出足の10番ロングで残り210ヤードを3番アイアンで、ピン横8メートルの2オンに成功してOKにつけると、11番では上3メートル。12番ではピン真下5メートルをポンポン沈めて3連続バーディだ。

 「ここはラフが本当に深いからフェアウェーに乗せないと、アイアンショットの距離感も何もわからなくなってしまう。きょうはパットでしのいだって感じです」。

★普段のトレーニングは「子供を“高い高〜い”すること」と井田。2歳の奈津美ちゃんは現在、体重約10キロ。「高い高いをしてあげると、可愛い顔をして喜ぶもんで、疲れても、何回でもやってしまう。それ、背筋がけっこう鍛えられるんです。夏の間の試合のない週は、それがぼくのトレーニング変わり」というと、デレっとした父親の顔になった。    

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