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〜全英への道〜ミズノオープンゴルフトーナメント 1999

エドアルド・エレラ

 通算12アンダーでスタートしていったエドアルド・エレラは、前半4バーディ、1ボギーと順調にスコアを伸ばした。
 しかし、バックナインの13番ミドルで、4日目にしてはじめての「ミスをした」(エレラ)。
残り150ヤードの第2打。強いアゲンスト風で、8番アイアンでのショットは押し戻され、グリーン手前のバンカーへ。
そのバンカーショットは大きくホームランして、グリーン奥のラフに入り込んでしまった。寄せきれずこのホール、ダブルボギー。
11番ロングでバーディを奪い、通算13アンダーと、追い上げていた渡辺に並ばれた。

「ここで僕は、4日間ではじめてのミスをおかしたわけだけど、それまではずっと調子がよかったんだ。
 だからそのままがんばっていれば、必ず取り戻せるって信じていた。
集中と、リラックス。それがうまくかみあって、朝から僕はとてもいい気分だった。勝つことしか頭になかったんだ」(エレラ)

17番ミドル。エレラのバーディパットは、ピンまで7メートルの上りのスライスライン。
これを沈めて、4メートルのパーパットを残した渡辺にプレッシャーをかけた。
ボギーとした渡辺を再び2打差につきはなし、エレラはそのまま逃げ切った。
全英オープン行きの切符入手は、3度目のこと。

エレラのはなし
「全英は、94年が予選落ち、95年に出たときが37位。そして次は・・・まだわからない。とにかくすごい風と、難しいコースセッテイングと、すべてにおいてすばらしい、頂点の試合。
でもね、僕の故郷のコロンビアは風が吹かないけれど、風と雨の中の大会は、日本のツアーで学んだからね。良い成績が残るよう、ガンバリマショウ。
 きょうの僕には、2つのチャンスがあった。きのうの最終日の天気予報は、豪雨ってことだったから、もし中止になってたら、3日目の成績のままで優勝。
晴れて大会があったら、ベストプレーをして、優勝、この2つ。
 17番のバーディパットは、渡辺さんにプレッシャーを与えたくて、強めに打ったよ。
しかし、疲れた。
明日は故郷のコロンビアに、22時間かけて帰るんだ。プレー中も、『Go home、優勝、Go home、優勝』と、帰郷を励みに頑張ったんだ。
里帰りが、楽しみだね」

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