Tournament article

宇部興産オープン 1999

大会1日目首位・江本光

宇部興産ゴルフトーナメント1日目、首位は、江本光(-4)、2位タイは崔京周、片山晋呉、田口康祐、金鐘徳、東 聡、中村直典の6人(-3)
 インスタートの10番ミドルの第3打。グリーン右のラフからピンまで15ヤードをサンドウェッジでチップイン。これが初日の江本光のプレーを象徴していた。
 この日、ほかに3ホールでチップインバーディを成功させ、江本は「なんだか興奮して、ほかのホールを覚えてないくらい」と、嬉しさを隠しきれない。
 15番ロング。これまたグリーン右ラフに落ちたピンまで8ヤードの第4打を入れてバーディ。折り返しの3番ショートではグリーンエッジの第2打をパターで沈めてこれで3つ目。
 “ラスト”は、派手にイーグルで決めた。4番ロング。ピンまで30ヤード地点のデイボットにはまった球を、ピッチングで強めにショットしたら、「ピンに当たって入ってしまいました。当たってなかったらグリーンオーバーしてたはず。ラッキーでした」。
 2ホール連続チップインの感触を大切にして5番ミドルでも、第3打を20センチにつけ、今にも入ってしまいそうなファインショットを披露した。
 「あがりの8番は、意識してボギーにしてしまった」と反省しつつ、4アンダーで首位発進には「嬉しい」を連発。「明日以降もひとつでも多くのバーディをとるようがんばる」「稼げるだけ稼ぐつもり」と、どこまでも前向きに、闘志をむき出していた。

★江本光アラカルト
 今季の出場優先順位は69位。今大会は、現地ウェイテイングで欠場者枠があくのを待って出場するなど、少ない出場チャンスの穴埋めに懸命だ。
 昨年の今大会(万年池東コース)では、初日に68をマーク。1991年(万年池西コース)には3位に入るなど、大会との相性はいい。
 1954年2月24日の45歳、千葉県出身。174センチ、65キロ。