Tournament article
ファイナルQT千葉夷隅ゴルフクラブ 2025
来シーズンの出場優先順位を決めるファイナルQTは明日初日!
ファイナルクオリファイングトーナメント(以下ファイナルQT)が明日、千葉県の千葉夷隅ゴルフクラブを舞台に4日間の日程で行われる。
先週行われたサードQTを勝ち抜いたメンバーに、今季のいわゆるシード落ちの選手を加えた91名が出場予定。来年の職場を争う重要な試合になるだけに、4日間に渡り熾烈な戦いが展開される。
今年初めてツアーメンバーとなった選手の中に異色の経歴の持ち主がいる。兵庫県出身の奥松良太だ。現在30歳でQTの受験は今回4度目で初めてファイナルへと駒を進めた。過去3回はいずれもファーストQT落ちだが、今年はプロテストにも合格して、いい流れで今週のファイナルQTへ乗り込んできた。
奥松がゴルフを始めたのは18歳だが、あくまでも趣味レベル。プロを目指そうと決心したのは25歳のときだった。
地元の姫路の高校を卒業して、その後は放射線技師の資格を取るために専門学校に通って国家資格を取得。そこから2年病院に勤めていた。その後、知り合いの伝手で不動産業も経験するが、その頃がちょうどゴルフ熱が再燃し始めた25歳だった。
放射線技師のバイトをしながらアマチュア競技に出場して腕を磨いた。とはいえ、今ツアーで活躍するほとんどが大学のゴルフ部やジュニア時代からゴルフをしてきたメンバーで、それとは真逆の世界にいた奥松はゴルフ界での人間関係も皆無に近い状態。もちろん実績的にも無名でクラブの支給などもなく、自分でクラブを探して購入しているとのこと。
ファイナルQTまで来られたことが嘘のようだと話すが、何もかもが初めてだからこその強みもある。ゴルフに没頭してまだ5年。純粋な気持ちでぶつかる明日からの4日間に注目したい。










