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リシャール・ミル チャリティトーナメント 2025

石川と金澤ペアが優勝「偶然とは思うんですが…」“地元ゆかり”の名字で仲良く頂点へ

男女プロそれぞれ16人がペアで競った「リシャール・ミル チャリティペアマッチ」は石川遼(いしかわ・りょう)と金澤志奈(かなざわ・しな)プロのペアが優勝。




スクランブル方式で15アンダーをマークした前日初日に続いて、ベストボール方式で行われたこの日30日の決勝戦で、11アンダーを加算。通算26アンダーで圧勝し、賞金800万円を手にした。

2位は通算22アンダーで、清水大成(しみず・たいせい)&大西葵(おおにし・あおい)プロと、大堀裕次郎(おおほり・ゆうじろう)&工藤遥加(くどう・はるか)プロ、時松隆光(ときまつ・りゅうこう)&菅沼菜々(すがぬま・なな)プロの3チームで、それぞれ賞金400万円を獲得した。


※当初、工藤プロのお名前に誤りがございました。お詫びして修正いたします。大変申し訳ありませんでした。


石川と金澤プロ。
くしくも開催県と同県庁所在地と同名ペアが優勝を飾った。
「偶然とは思うんですけど…w」と、石川。
「僕がきょう稼いだのは4アンダーくらい。あとはほとんど“金澤プロ”のショットとパットで優勝することができました。金澤プロ、ありがとうございました」と、感謝した。

金澤プロは、前日初日の29日がお誕生日。
「憧れ」という石川との初ラウンドがこれまた偶然にも実現したばかりか、力を合わせて優勝も。
「最高の誕生日になりました」と、喜んでいた。

リシャール・ミル株式会社の川﨑社長によると、本マッチの第1回はコロナ禍で、東京五輪が延期となった2020年。
以後、イベントを通じた貢献活動を重ねて昨年は、能登半島地震の被災地支援を目的に長野県軽井沢で実施されたが、5回目の今年は、当地での開催が実現した。

この2日間で集まった募金などのほか、各チームが獲得したイーグルまたはバーディ1個につき1万円の総合計が地元に寄付される。
「僕らはゴルフを一生懸命することしかできないですが、ゴルフをすることで地域の皆さんに楽しんでいただけるのは素晴らしいこと。開催していただいているスポンサーさんには本当に感謝です」と、石川。

金澤プロと力を合わせて優勝に貢献したあとは、出場全プロによるホールインワンチャレンジに参加。



残念ながら達成者は出なかったが、トリをつとめた石川は、最後の1球でピンを直撃するよもやのスーパーショットで地元ファンを沸かせた。

いよいよ、翌31日から本戦の「リシャール・ミル チャリティトーナメント」が始まる。
「来週からまた頑張って」と、金澤さんに声をかけると「今週、頑張ってください」と、逆に励まされた。

無料観戦の事前登録者数は、この日を含めた計5日間で2万人を超えたそうだ。
「来てくださる方にとって少しでも楽しい時間になればいいな、と思います」。
水曜日の優勝を余韻に引き続き、全力で挑む。