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エリートグリップチャレンジ 2025

師匠は香妻陣一朗!?百目鬼光紀が単独首位で明日の最終日に挑む!

兵庫県のゴールデンバレーゴルフ倶楽部を舞台に行われた『エリートグリップチャレンジ2025』の第2ラウンド。初秋らしい綺麗な青空が広がったもののコースは終日強い風が吹き続けた。18ホール中16ホールで池が絡むゴールデンバレーゴルフ倶楽部で風が吹くとその難易度は一気に跳ね上がる。多くの選手が苦しむセカンドラウンドとなった。

そんな風が大好物と言わんばかりに単独首位に躍り出たのは百目鬼光紀だ。4バーディ、1ボギーの3アンダー69でラウンド。終盤は苦しいパーパットが何度もあったが、しぶとく決め続けて、通算6アンダーで単独首位に立った。

「今日の風は難しいですけど、こういう展開のゴルフは好きなんです。伸ばし合いになると1つのバーディの価値があまり無いというか、バーディを獲ったところで順位があまり上がらなかったりしますが、今日のような展開だと1つのバーディの重みが変わるし、パーの価値も上がりますよね。そういう中でやるゴルフが好きなんです」。



 

百目鬼は1997年生まれの28歳。栃木県出身で作新学院高等学校を経てプロの道に進んでいる。今だツアーでの優勝経験は無いものの、最近の百目鬼のゴルフは安定感が増したように感じる。その要因となっているのが香妻陣一朗の存在だ。

同じスポンサーということで知り合い、交流を深めたと言う。香妻が参戦しているリブツアーにも自腹でシンガポールまで観戦に訪れた。向こうで見た景色は何もかもが刺激的で、自分がプロとしてやらなければならないことを改めて知らされることになった。香妻のストイックさや、海外選手らのフィジカルの強さなどを目の当たりにして生半可なことをやっていても勝つことはできないと改めて感じた。師匠というのは冗談だろうが、勝つために必要なことの全てを学んでいるのは確かだ。

 

百目鬼は中途半端な目標を立てずにまずは勝つことだけを目指している。明日はその絶好のチャンスが訪れた。単独首位で迎える最終日は初めてのことだが、当たり前のように緊張はするだろうし、終盤になるにつれて優勝への意識も強まるだろう。ただ、それに打ち勝たなければ頂点には立てない。香妻に良い報告をするためにも明日は全身全霊で18ホールに挑むつもりだ。

 

なお、百目鬼を1ストローク差で追いかけるのは発多ヤマトと川上優大の2人。発多は前半の9ホールを自ら完璧と言える内容でプレーし、後半はラッキーに助けられながらスコアを伸ばした。久々の優勝争いを楽しみたいと意気込む。また、前日首位タイの川上は途中ダブルボギーを打つなど苦しい展開だったが、焦ることなく自分がやるべきことに集中し、終盤で盛り返した。

ゴールデンバレーゴルフ倶楽部は明日の最終日にどんなドラマを演出するのだろうか、最後まで目が離せない。





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