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THE OPEN CHAMPIONSHIP 2025

日本勢&JGTO選手の初日結果

第153回の「全英オープン」が開幕し、金谷拓実(かなや・たくみ)が4バーディ4ボギーのイーブンパーで32位タイにつけた。




「スタートはあまりよくなかったですけど、途中いいショットも出ましたしきょうはいいラウンドになった。この風の中、しっかりボールコントロールすることが大事。明日また難しいと思いますけど、フェアウェイを捉え、パーオンして、自分らしいプレーを続けていけたらいいな、と思います」(金谷)。


ショーン・ノリスと、「ミズノオープン」の2位で大会初出場を果たした河本力(かわもと・りき)は1オーバーの45位タイ発進。
河本は2、5、12番の3バーディに対して9、17番のボギーと共に、右のラフからポットバンカーに入れるなどした15番のダブルボギーを悔んだ。




「ボギーはしょうがないと思うが、ダボだけはプロとしてやっちゃいけない。ダボだけは打たないと決めているのにやってしまった。そこはすごく反省して、明日は絶対に同じミスをしない、明日は絶対に取り返すという気持ちが強いです」(河本)。


宋永漢(ソン・ヨンハン)は3オーバーの70位タイ。




松山英樹(まつやま・ひでき)は後半12、17番の2バーディに対して、11番までに3ボギーと8番ではダブルボギーを打つなど3オーバーの「74」で、97位タイと出遅れ。

「前半も悪くはなかったんですけど、後半はたまたま上手くいって、フェアウェイに行ってくれたんで助かりました。そこまで明るい材料ではないので、しっかりと準備して頑張りたいなと思います」(松山)





星野陸也(ほしの・りくや)は左首の痛みで途中棄権も覚悟しながら、松山と並び3オーバーの97位タイ。

痛みの出ない打ち方を工夫する中でチーピンや、シャンクなど様々なトラブルに見舞われながらも完走した。
1番トリからの2番イーグルなど、痛みをかばうあまりに両極端を繰り返す自身のゴルフに苦笑しながら「18ホール回り切れてよかった。イメージは悪くなかったので、今のスコアは悔しいくらい。もう少し行けたんじゃないか。明日も頑張りたい」(星野)。

今平周吾(いまひら・しゅうご)は5オーバーの128位タイに「ティショットはよかったですけど、パットのタッチが合わずに流れがつかめなかった。明日はけっこうとらないと予選通過も厳しいので攻めていきたい」。

    「ミズノオープン」での初Vで初メジャーに挑む阿久津未来也(あくつ・みきや)は7オーバーの144位タイ。


    「1番、2番のボギー発進で慌てちゃって」(阿久津)と、早々に躓いた。練習日には経験できなかった雨風のプレーでクラブ選択も狂わされ、3パットも4回。
    「自分の良さがひとつも出せなかった。そう簡単にはやらせてくれなかった。悔しい気持ちがかなりあります」と、嘆いた。

    段の下から7メートルを沈めた7番から連続バーディを決められたが、「9番ではまたブッシュに入れて」と、2バーディ、4ボギー、1ダブルボギーのハーフ「40」で前半ターン。

    ひとつでも取り戻したい後半、12番のパー5ではブッシュ→ラフからどうにかパーオンしたのに3パットのボギーを打った。
    「うわ、と。メンタルに来たのもあって、13番でもまたボギー。やることすべて裏目に出ちゃう」と、泣き言も出た。

    最難関の16番パー3では左4メートルのチャンスにつけ、この日3つ目のバーディに、「ショット・オブ・ザ・デイ」と、気持ちよくスタンドにボールを投げ込んだのも一瞬。
    「17番ではロストボールのダボ。この流れはなんなんだろう、と。ここまで心折られるのか、と」。
    さっそく初メジャーの洗礼を浴びたが「なんとか80は打たなかったのでよかった」と、懸命に前を向く。
    「今日の反省は明日、リベンジしたい。赤字を目指して頑張りたい」と、2日目以降の健闘を誓った。