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JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2025
高校生がプロに挑むニアピン対決は連覇ならず。でも僅差の戦い!
次の選手会総会で、ルールの改定が議題に上がるかもしれない。
毎年土曜日恒例の選手会プレゼンツ
「プロに挑戦! いっぽんチャレンジ」は、県内ジュニアとプレー中のプロによる恒例のニアピン対決だ。
8番のパー3で、高校生5人が第1組~5組の各組で一人ずつ、プロの最後にプロと同じティから打ち、プロより近くにピンにつけた子に「サトウのごはん20食分」が贈られる。
大会2回目の22年から始まり、今年4回目の開催で期待を集めたのが、作新学院高校3年の粂谷海斗(くめがい・かいと)さんの“連覇”。
昨年大会で蟬川、大岩、梅山のプロ3人をまとめて負かした逸材だ。
結論からいうと、今年もほんとにすごく惜しかった。
ピッチングでピン手前につけたティショットは、右奥につけていた松田一将(まつだ・かずまさ)とあまりにもいい勝負で計測が入ったが、3.75メートルの粂谷さんに対して、松田は3.30メートル。
残念! 僅差の敗退。
でも、左に乗せた杉山知靖(すぎやま・ともやす)と金子駆大(かねこ・こうた)の2人よりは明らかに近かった。
「僕たちには勝てたんだから。高校生の勝ちじゃダメなの?」とプロたちは口々に思いやりを見せたが、プロ3人共に勝つことが発足当初からのルールである。
「微妙な距離だったので、かぶせて打とうかな、とか、いつもと違う打ち方をしてだふってしまいました」と、反省しきりの粂谷さん。
「でもプロのみなさん優しくて良かった。楽しかったです」と、最後の参加もよい思い出になったようだ。
今年、最終学年。
将来のプロ入りを見据え、いま大学を選定中で、「これからの試合の結果で進路が変わってくる。頑張ります」と、意気込む。
昨年の全国大会に、高校先輩の阿久津未来也(あくつ・みきや)と前田光史朗(まえだ・こうしろう)がわざわざ練習ラウンドに来て、指導してくれたそうだ。
「阿久津先輩や前田先輩みたいなプロになりたい」と、夢を描いていた。
粂谷さんみたいにプロより近くには乗せられなかったが、トップバッターで登場した文星女子高校3年生の松枝未倖(まつえだ・みゆき)さんは、3年連続3回目の挑戦。
「構えた瞬間、急に緊張して。全然うまく打てなかった」と残念がったが、今年は初のワンオン成功。
「去年と一昨年は乗らなかったので。今年は一番上手く打てたと思います」と、成長を見せた。
松枝さんも最終学年の3年生。
「川﨑春花さんや菅楓華さんみたいなプロになりたい」と今年の女子プロテストに初挑戦するという。
「プロになったら緊張はこんなものじゃない。良い予行練習になりました」と喜び、「毎年、参加させていただいて、本当にありがとうございました」と、3年連続の挑戦に感謝していた。
粂谷さんや、松枝さんほか今年は5人中4人がワンオンに成功。
プロの舞台で片鱗を見せてくれたが、あとの3人は誰も満足していなかった。
佐野日大3年の橋本圭市さんは、「力が入って、いつもより手元が先に走ってしまった」と、ピッチングで左に乗っただけのティショットにはしかめっ面。
「将来は、プロとしてここに帰って来られるように。頑張ります」とリベンジを誓った。
同じく佐野日大2年の藤﨑沙羅さんも、8番アイアンでグリーン左を捉えたが「50点くらいです」と、自分に厳しかった。
「乗っただけじゃだめ。もっと近くに寄せたかった。プロの皆さんにも勝ちたかった」と旺盛な負けん気を見せ、「これからまたいっぱい練習します」。
そしてそして、唯一ワンオンに失敗した作新学院高2年生の水沼勇太さんこそ、悔しいったらない。
打った瞬間「ああ…」と、絶望。
「緊張してしまいました…」と、午後からの観戦ツアーに備えていったんクラブハウスに戻る道でも反省会が止まず、お兄ちゃんの晴れ舞台に駆け付けてくれた妹の茉子さん(中3)も「もうちょっと頑張って欲しかったです…」と一緒に落胆していた。
悔しい思いも後悔も、あすの糧。
きょうの経験が、ぜひみんなの将来に活きますように。
選手会一同、みなさんのこれからの成長とご活躍を心からお祈りしています。
今年も「プロに挑戦!! いっぽんチャレンジ」に参加してくれて、本当にありがとうございました。
そして、もしよかったら最終日もまたぜひ会場に遊びに来てくださいね。










