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〜全英への道〜ミズノオープン 2025

「全英オープン」主催のR&Aが会見「日本人選手の優勝を楽しみにしております」

今年もここから続く全英への道。
上位3人に「全英オープン」の出場権が付与される「~全英への道~ミズノオープン」が開幕した。

初日を迎えた会場のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県笠岡市)では、本大会「ミズノオープン」を主催するミズノ株式会社と、「全英オープン」を主催する英国ゴルフ協会「ロイヤル・アンド・エンシェントゴルフクラブ(R&A)」による会見を実施。




水野明人・ミズノ株式会社社長と、R&Aチャンピオンシップコミッティーのジョン・マッキーン氏と、同リージョナル・マネージングディレクターのドミニク・ウォール氏から、大会テーマやコースセッティングなどの解説がされた。


主催のミズノとR&Aとのご縁は長く、1976年にまずウェアやグッズ販売のライセンス契約が結ばれると、1986年からは選手用の移動式クラブ工房「ワークショップカー」を導入がスタート。
さらに98年から「ミズノオープン」が「全英オープン」の予選会を兼ねるようになり、大会を通じて多くのJGTO選手を聖地に送り届けてきた。

昨年に続いて今年も大会の上位3人が、出場権を得られる。


左から水野社長、マッキーン氏とウォール氏



最古のメジャートーナメントとして今年、第153回を迎える「全英オープン」の会場は、北アイルランドのロイヤルポートラッシュで、2019年大会以来、3度目の開催。
ドミニク氏によると今年は、すでに27万8000枚の前売りチケットが完売したそうだ。
これは、2015年にセントアンドリュースで行われた150周年大会の29万枚に次ぐ、2番目の売り上げ数だそうで、要因は前回大会で地元アイルランド出身のシェーン・ローリーがメジャー初制覇したこと。
また、今年のマスターズで北アイルランドのロリー・マキロイがメジャー全制覇の「グランドスラム」を達成するなど、「地元勢の活躍が大いに影響しているのでは」(ウォール氏)と、推察される。

コースは7番のパー5が592ヤードから607ヤードになるなど2019年大会から37ヤード長くなり、全長「7381ヤード」。
総距離の伸長は控えめだが、前回大会を踏まえて1番と7番グリーンを、風の影響が受けにくい形状に変えたり、ギャラリー導線をよりよくするため、14番のティーイングエリアをあえて前に出したりと、改良が加えられたという。

また、ギャラリーエリアの頭上に設置された選手入場用のプレーヤーズブリッジがスタート前の興奮を高める。
236ヤードと距離のある16番パー3は、スタジアム風の観戦エリアが終盤のゲームをよりドラマチックに演出しそうだ。

選手用の特設クラブハウスは美味しい食事や浴場、理髪店をはじめ、ダーツなどのゲームコーナーも完備され、五つ星ホテルにも匹敵するサービスを提供。
トレーニングルームも隣接し、ホスピタリティも申し分ない。

「世界一開かれたメジャー大会」(ウォール氏)を自負し、毎年出場枠を精査。
今年は日本のほか、南アフリカやニュージーランド、マカオ、韓国など各国11会場で予選会が行われ、24枠を確保。世界中から精鋭が出そろう。

北アイルランドでの開催は、前回2019年大会に続いて3回目。
ウォール氏は、「今年も地元勢が活躍するのか。それとも日本選手が優勝するのか。楽しみにしております」と、期待をこめた。