Tournament article

日本プロゴルフ選手権大会 2025

生源寺龍憲「好き勝手されたら悔しい」8打差6位から首位タイに

3ラウンドアテスト後のスコア修正が、最終日のプレーにどれほどの影響を与えるか。



生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)はこの日、ノリスとの8打差を追ってスタート。
「少しでもプレッシャーをかけながらやりたいな、と思っていた。好き勝手されたら悔しいので」と気合を入れて出た1番で、トラブルに見舞われた。

ティショットを右に曲げ、斜面からの2打目が今度は木に当たって跳ね返った。
ボールは眼下の9番フェアウェイまで落ちたが、220ヤード残した林越えの第3打を4番アイアンでグリーン近くまで持っていき、4オン1パットのパー。
「よく我慢してできたな、と思います」とトラブル回避後は、6バーディのチャージを見せた。

距離のある難しい7番と、17番のパー3では「レイアップ用に」と今週、投入した4Uが良い仕事をした。
7番で4メートルのチャンスを作ると、17番では入りかけのティショットで30センチにつけ、最後18番とで連続バーディ締め。
この日のベストスコア「67」で2打差の2位に縮めて「明日に向けて良い位置に持ってこれたかな」と、答えていたが、その後ノリスのスコアが修正され、首位タイに。

初優勝を飾った開幕戦「東建ホームメイトカップ」に続く通算2勝目を、日本タイトルで飾るチャンスがさらにぐっと近づいた。

「前澤杯 MAEZAWA CUP」と「中日クラウンズ」のあと、日本開催のアジアンツアーを挟んで先週の「関西オープン」の翌月曜日は「全米オープン」の日本予選で1日36ホールをこなしながらの5連戦目。
今週も、162センチの体を小気味よく動かし続ける原動力は、期間中も重ねる「週6のトレーニング」と、コースのお風呂。

普段から、大浴場付きのホテルを探して予約を取るようにしているが、今週の三甲ゴルフ倶楽部谷汲コースは水風呂があるそうで、「お湯と交互に2、3回繰り返すと体が楽になる。良いゴルフ場です」と、にっこり。

コースですっかり整ったら、あとは食べて寝るだけ。
「食べるのは好きなので」。
特に好物は、オムライスだ。
「洋食に行ったらごはん代わりに絶対頼む」といい、付け合わせとしてステーキなどを注文。
旺盛な食欲も、元気の素。

ノリスのスコアが修正されたのは「明日もしっかりと落ち着いてプレーすればチャンスがあると思うので、しっかりプレッシャーをかけながらやりたいな、と思います」と、話していたあとだった。

今年は、賞金ランキング上位の資格でのPGAツアー挑戦を目標に掲げており「どんどん賞金を加算して、ランキングを上げたい」と前のめりの連戦中。
思わぬ形で首位に並べば、最終日の展開も変わってきそうだ。