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LANDIC CHALLENGE 10  2023

長澤奨が今季初戦で嬉しいABEMAツアー初優勝を飾る!

福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部を舞台に行われた第10回『LANDIC CHALLENGE10』を制したのは長澤奨。9アンダー単独首位からスタートし、2アンダー70でラウンド。通算11アンダーで並んだG・ゴッドフリイとのプレーオフを制して嬉しいABEMAツアー初優勝を手にした。

 

今季は出場できる試合が限られる状態で、今週が初戦。そこでいきなりの優勝争い、そして優勝という最高の結果に感無量だった長澤。

「嬉しいの一言です。こんな気持ちいいことはないですね。今日は朝もいつもと変わらない感じで緊張もせず。自分のゴルフをすることだけを考えていました。でも、プレーはきつかったですね。ショットが全然思った通りにならなくて。耐えまくってという感じでした。いつもと同じ感じではいたんですが、何か気持ち的なものはやっぱり違ったんですかね」。

 

ただ、この日は運があった。9番ホールでイーグルを奪い単独首位に立った直後の10番で、ティショットを右の林に打ち込み、そこからのリカバリーショットに失敗。ボールはさらに奥に入ってしまったが、幸いにも右側にあるコース側から林ごえを狙えるシチュエーションで、そこからスーパーパーセーブを成功させた。さらに13番ではバンカーに入りそうだったショットがレーキに当たって止まっていたり、苦しい内容の中にも度々勝ちにつながるラッキーがあった。

本戦の18番ホールで決めれば優勝という1mちょっとのパットを外し、さらに勝負を決したプレーオフ1ホール目でも短いバーディパットを外したのはこれからの課題だが、それでもこの優勝は長澤を進化させる大きなきっかけになる予感がする。

 

元々ポテンシャルの高さは誰もが認めるところで、最近はジャンボ尾崎に師事し、アイアンのキレを向上させていた。

見た目は強面だが、心優しき男。ツアーの先輩からも可愛がられるキャラクターで、コロナ禍で試合に出られない期間には、同じ山梨出身で先輩の小池一平に釣りに誘われて、海の無い山梨から朝早く起きて海釣りに出掛けていたそうだ。

少々シャイな一面はあるが、その豪快なプレーぶりと愛嬌のある笑顔はツアーでも人気になること間違いなし。今後の長澤の活躍に注目したい。