『カシオワールドオープン』の３日目を終えた時点では賞金シード圏内だった坂本雄介。しかし、最終日に75を叩いてしまい、結果ランキング72位に終わりQTを受けることになった。

「カシオが終わってすぐにサードQTだったので、そこで落ちたら本当にクラブを置いてやろうという気持ちでやりました」。

『カシオワールドオープン』の結果には正直落ち込んだと言う。ただ、そんな坂本を叱咤したのは来月出産を控えている奥様だ。

「励ましてくれるかなと思ったんですけど逆にケツを叩かれました。“明日から試合なんでしょ？通ってきなさいよ！”って言われて。確かに終わった話だし、ギリギリでシードを獲れなかったけれど、こっち（ファイナルQT）で１位になれば、66番目のシード選手ということになるからと切り替えて、今週はそこだけを目指してやっています。全くゴルフのことはわからないんですけど、本当にいい奥さんなんです」と坂本。

生まれてくる子どものためにも、本音はシードを獲りたかったが、それは叶えることができなかった。でもチャンスが消えたわけではないと自らを鼓舞しファイナルQTに挑んでいる。

「毎日家にいるパパなんて、この仕事をしていたらダサいじゃないですか。しっかり稼ぐためにも１位だけを目指します」。