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ファイナルQTトム・ワトソンゴルフコース 2022

来季の出場権をかけた最後の戦いは明日初日!今年はベテラン勢が気を吐く予感

2022年ファイナルクォリファイングトーナメント(以下ファイナルQT)が、昨年に続き宮崎県のトム・ワトソンゴルフコースで126日(火)〜9日(金)の4日間の日程で行われる。

生憎の雨模様となったこの日は指定練習日。各選手が入念にコースの最終チェックを行った。冷たい雨が降る中で、若手に混じりじっくり練習ラウンドを行っていたのが藤田寛之だ。ファイナルQTは実に26年ぶりの出場になる。

「確か26年前は鹿児島の祁答院でしたね。久々のファイナルQTですが、意外にびっくりしたのはツアーで見ている顔ぶれが多いこと。ツアーに出るための最後の試合というか関門なんだなという感じがしますね。これに出たくても出られない人がたくさんいるわけで、いろんなことを感じました。今の自分のゴルフの状態からすると上位を狙える感じではないと思っているんですが、自分自身がまだレギュラーの試合に出たいと思う気持ちがあるので、それならこの場所に来るべきだと思い出場することにしました」。

 

藤田ほどの実績があれば、レギュラーツアーで推薦をいくつかもらえる可能性は大きいが、そうではなく自ら得た資格でレギュラツアーに出場する道を獲得するべく宮崎に乗り込んできた。藤田にそう思わせたのには手嶋多一からの助言があった。藤田の本心はシニア半分、レギュラー半分という感じ。それを聞いた手嶋が、レギュラーに出たい気持ちがあるなら挑戦すべきだと話したと言う。

そんな手嶋は、今年はサードQTからの挑戦で見事に最終日に4アンダーをマークして堂々の13位でファイナル進出を決めた。

藤田53歳、手嶋54歳。レギュラーでまだまだ戦いたい。その一心で今週はコースと対峙する。

 

また、藤田の他にも久々のファイナルQT参戦になるのが武藤俊憲と高山忠洋の2人。武藤は2005年以来、高山は2001年以来となる。

トム・ワトソンゴルフコースの対策としてポイントになるのは共にティショットだと口を揃える。

「林に全く入れないというのは無理な話だから、とりあえず次を狙えるところに打ってを繰り返すだけ。まあ林に1発も入れないというのは無理だからね」。(高山)

「どこに入れるかだよね。入れてもいい場所っていうのがちゃんとあるから、それが見えてればまだゴルフになるかなと思いますね」。(武藤)。

力だけではねじ伏せられないコースなだけに、ベテラン勢の経験値の高さが今週は優位に働くかもしれない。