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PGM Challenge 2022

久々のこの男が本領発揮!藤本佳則が7アンダー単独首位スタート

新潟県の中峰ゴルフ倶楽部を舞台に行われた『PGM Challenge 2022』の大会1日目。真夏のような強い日差しが降り注ぐ中で行われたファーストラウンドで好スタートを切ったのは藤本佳則。この日は9つのバーディを奪う圧巻のゴルフを披露して単独首位に立った。

 

「(ゴルフの調子は)全然まだまだですが、今日はちょっとショットがましになってきたので、その点で気持ち良くまわれたのかなと思います」。

2020年に左手親指を痛め、その後も左肩の怪我などにも悩まされて思うようなゴルフができない日々が続いている。8年間守り続けたシード権を昨年失い、今季はABEMAツアーが主戦場だが、レギュラツアー復帰のための厳しい戦いが続いている。

ただ、全く本調子ではない今日のゴルフでこのスコアが出るのであれば、普通の調子に戻ればよりいいスコアが出ることは間違いない。それは藤本自身も感じていることで、この日の好スコアが起爆剤になる可能性は大いにある。内容よりも結果が何よりの良薬になることは、アスリートにはよく起こること。明日以降も更なる爆発に期待したい。

 

また、藤本と同じようにシード落ちをしてから苦しい戦いを強いられている片岡大育も、この日は久々に“らしい”ゴルフを披露してくれた。

「今日は久々にいい感触のゴルフができました。特にショットが良くて、パットもそこそこ入ってくれた感じです。先週の日本オープンの最終予選で、結果はダメだったんですけど、2日目くらいから閃きがあって。それがちょっとハマっているというか、本当にこの1週間くらいで、やっと持ち球のフェードボールが打てるようになってきました」。

 

2020年の終わりに顔面神経麻痺の症状を発症し、その症状は改善されてはいるが、本来のゴルフにはまだ戻し切れていない。特に感覚的なものは、全盛期のそれには程遠い。ただ、それでも我慢強くやるべきことを続けてきた結果が、この日の6アンダーというスコアにつながったことは間違いない。

片岡曰く、持ち球のフェードボールの縦幅と横幅のコントロールができるようになったことが大きいとのこと。今週のコースはフェアウェイキープがスコアメイクの鍵を握るだけに、持ち味を発揮することができれば、楽しみな残り2日間になりそうだ。