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小林正則 運も味方につけた優勝に「本当に申し訳ない!」

静岡県の中伊豆グリーンクラブを舞台に行われた『ISPS HANDA ヒーローになれ!チャレンジトーナメント』の大会最終日は、1251分に降雨によるコースコンディション不良のためファイナルラウンドの取り消しが決定。2日目を終えてトップに立っていた小林正則が優勝を手にした。

 

最終日は7時30分にトップの組がスタートしたものの、その後濃霧による視界不良の影響で競技が中断。小林はスタートできないまま、クラブハウスで待機することになった。

霧の状況が一向に晴れる気配がなかったことから、周囲の仲間からも「今日はもうやらないんじゃない」と言った声がしきりにかけられ、小林自身も気持ちを切らさないようにと思いながらも、そういう空気に呑まれる形になってしまった。

 

「本当に情けないの一言ですよ。本当に情けねぇなと思いました。でも、ツイているなと思います。スタートが遅れて、本当に気持ちを作るのが難しすぎて、それに尽きますね。周りはやらないという雰囲気もありましたし、それでも気持ちを切らさないようにと思っていましたけど難しかったですね」。

 

2時間18分の中断の後、競技は1048分に再開される。小林も最終組でスタートするものの、1番ホールからまさかの3連続ボギー。序盤で首位をあけ渡す形になったが、4ホールをプレー中に取り消しが決定される。それを聞いた瞬間は流石に苦笑いの小林だったが、今週はいろんな意味で運が小林にはあった。

 

今週行われているレギュラーツアー『パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ2022』の選択肢もあったが、出場が確定されていなかったため、あえてABEMAツアーを選択した。

「パナソニックオープンは自分が勝っている試合でもありますし、出たかったのは出たかったですが、自分の体力も考えると(向こうに行って待って、出場できずにこっちにくるのは)ちょっと難しいと思って。今日の取り消しもですが、今週はそういう運があったんだと思います」。

 

優勝に関しては2013年の『日本オープンゴルフ選手権競技』以来、ABEMAツアー(当時はJGTOチャレンジトーナメント)では2000年以来22年ぶりの優勝ということになる。

長く前線で戦い続けられるコツを聞くと、常に挑戦し続けることだと言う。

「諦めるのは簡単だから、支えてくれる人、応援してくれる人がいる限り挑戦し続けると言うのは頭においてやっています。日本だけじゃなく、アジアにも行くし、それは辛いですけど行けば何か得られるし。好きなゴルフをやれているわけだから、挑戦するということは大事かなと思います」。

1976年生まれの46歳。まだまだ若いものには負けるわけにはいかない。