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今年の宍戸は一味違う。選手たちも敏感に反応

BMWの名のもとに、今年はコースセッティングもがらりと変えた。

 

2000年に誕生した今大会がここ宍戸に会場を移して19回目。

選手たちも敏感に反応し、「20年あまりやってきていただいている中で、一番短いというお話をコースの方からも聞きました。確かに、記憶にないぐらい短い」(石川)などの声が聞かれたように、昨年までのようなラフの長さはみられない。

 

JGTOのツアーディレクター田島創志(たじま・そうし)は事前の公式会見で、「BMWさんを特別協賛にお迎えしたことで、今年からイメージを少しずつ変えていきたいという思いからコースセッティングをしています」とその意図を語り、「そのひとつとして今年はラフを例年より短くセッティングしています。宍戸が持っている距離の長さでメジャートーナメントが開催できると思う」と、話した。

 

総距離は7387ヤードだが、昨年まではティを前に出すなど、調整してきた。

 

選手会長の谷原秀人は、「でも、しっかり距離があるコースで7100ヤードにしてしまうのは勿体ない」とかねての印象を語り、「距離をそのまま使ったほうがコースのいい所もでますし、フェアなのでは」と、新たな取り組みを歓迎する。

 

ラフを浅く設定した分、ラフからグリーンを狙う回数もおのずと増えると予想されるが、ラフが短くなった分だけボールが芝にうずもれる確率も高くなると考えられ、その状況で、すでに練習日から速さ硬度共に高い数値を示しているグリーンに向かって攻めていくのか、守るのか。

 

フライヤーを計算しながら、どれだけ正確に距離を合わせていけるかの技量がより問われるセッティングになっており、「パワーや技量、マネジメント能力がないと攻めていけない。とにかく選手たちに迷わせるのが今年のテーマ」(田島)。

 

本大会の勝者には、今年から日米の「ZOZOチャンピオンシップ」と、欧州「BMWインターナショナルオープン」の出場権を与える。

 

また国内初戦から、今大会までの獲得賞金ランキング最上位者には今年7月にセントアンドリュースで行われる「全英オープン」の切符もある。

 

「海外では距離の長いコースに対してチャレンジしていく姿勢が必要ですが、日本の選手はハザードに向かってアグレッシブにいけない傾向がある。ここ宍戸で池のそばに立つピンに打っていくプレーを引き出したい」と展望を語り、「ここで勝った選手たちが、海外のツアーにおいて、向こうの選手と同等に渡り合えるスキルを磨ける大会にしていきたいと思っています」(田島)。

 

主催者の希望と期待を乗せて、第1ラウンドが進行中だ。



事前会見で、青木イズムもこもったセッティングの意図を語った田島(左)。主催者がしかけた罠をかいくぐり、今年頂点に立つのは誰か