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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2021

自己ベストの2位。新人の古川雄大は「心臓を鍛えます」 

©JGTOimages
最速タイ記録の日本タイトルには及ばなかった。
「木下さんとの差を埋められなくて。開く一方で苦しかった」と、振り返った。
プロ5戦目の古川雄大(ふるかわ・ゆうき)は、5差で初優勝を逃したが、自己ベストの2位で今後に大きな期待を残した。

大差に観念した後半は「今後のためにも、2位には入らないといけない」。
目の前の大岩との2位争いに転じると、賞金300万円がかかった16番のパー3では、「今日もホールインワンを狙っていった」と、フォローに乗せた7Iのティショットが入りかけ。
楽々バーディで、大岩に並ぶと最後の18番では4メートルのバーディパットも沈めた。

上りの連続ボギーで3位に沈んだ大岩と、3差をつけた。

左の林に入れた15番では、木と木の間を打ち抜く2打目で脱出成功のガッツポーズを握るシーンもあった。
3日目も、最終組でのプレーだったが「今日は勝つか負けるか。昨日とは違った」と、初めてV争いの緊迫感を、肌で感じながらも「試合の大きさだったり、メジャーの緊張感より勝ちたいという思い。手が動かなくなるとか、頭が真白になることはなかった」と初の最終日最終組でも終盤ほど勝負強さを発揮。強心臓ぶりを見せつけた。

V副賞のBMWも、目標のホールインワン賞も獲れなかったが2位賞金の1500万円は丸取りして「車も買えますね。…買っちゃいますか!」。
気前の良さを演じながら「家族に支えてもらっているので、自分のお金ではない。お父さんとお母さんに、何か大きく使ってもらう」と、親孝行も忘れない。

これで賞金ランキングは27位に浮上。
シード権争いにも名前を載せて「これから後半戦は、今日以上の重圧を感じると思う。シード権争いは過酷と思うので、心臓を鍛えようと思います」。
すでに、相当だと思うが本人にはまだ足りないらしい。

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