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アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 2021

走って打って3連続バーディ。時松隆光が就任後の初Vへ

これでも、焦ってます©JGTOimages
肩の力をほどいた選手会長が、2週連続の優勝争いに加わった。
時松隆光(ときまつ・りゅうこう)が「69」。
首位と2差の好位置を確保する上りの3連続バーディは、「競技委員さんに感謝したい」と、言い出した。

強風下のプレーは考えることも多くなる。
おまけに、「僕のスイングはご存知と思いますけど、人より遅い。14番くらいからですね」と、遅れがちに。
「前の組と、1ホールくらい空いてしまって。15番でちょっと急いでください、と。これ以上遅れたらペナルティです、と」。

警告を受けて、すたこらさっさ。
「そこから、走って打つ、走って打つ、というのを18番まで無心でやって」。風向きも、何も考える間もなくやったら、むしろ立て続けのバーディが来た。

16番は花道から20ヤードをチップイン。
パー3の17番は、ピン1.5メートルにくっついた。
18番パー5をついに2オン2パットで締めくくると「考えすぎも、良くないなっていうのが最後、分かって。風が吹いたら一応、僕でも考えることは考えるんですけど、逆に、考えずにとりあえず前に追いつくっていう気持ちが良かったのかな」。

伴走の相棒にも感謝。
「距離を聞いて、すぐ打つ、みたいな。僕よりベテランのキャディさんがきつかったと思います。申し訳ない」と詫びもきっちり、最終日に挑む。

大会会長として奔走した先週の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」でも優勝争いして2位タイ。
「比較的いいゴルフができて、自分も大会を盛り上げる中に入れたというのは良かった」と、選手会初の主催試合で大役を背負いながらも選手として結果を残せた。

「大会が、無事に終わってほっとした気持ちが今週も、今のところは上手い具合にいっている」と、3年ぶりの4勝目に挑む。
「池田会長、宮里会長、石川会長…歴代のお三方すべて選手会長で優勝されていますので僕も続かないといけないな、というのはあります」。就任後の初勝利も、忘れてならない責務のひとつである。

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