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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2019

タイのジャズが、逆転の”パナソニックスイング”

主催のパナソニックはかねてよりタイやインド、インドネシアやマレーシアなどアジア各国でもトーナメントや、ローカル大会を主催し、17年からはさらなる選手の発掘と、ゴルフの発展を世界へと広げていくことを目的に、各主催大会を連携させたサーキットプログラムをスタート。

対象となる全5試合の成績上位者をポイント化し、総合1位者を表彰する「パナソニックスイング」を実施。
その”最終戦”が今週、兵庫県の東広野ゴルフ倶楽部で行ったこの「パナソニックオープン」だった。

開催前に、パナソニックスイングポイントランキングで1位につけていたのは、やはりタイ出身のプーム・サクサンシン。
ジャズの逆転受賞には、この大会で4位以上に入ることが条件だったが、みごとにクリア。
現在アジアンツアーの賞金ランキングは1位。日本は同3位につける23歳が、日亜の共同主管の試合で改めて、実力を広く知らしめた。

「パナソニックスイングは、アジアのゴルフにとってとても大きな影響がある賞です。このチャンスを生かして自分のゴルフをもっと磨いていきたいです」とジャズ。
賞金7万ドルと、19ー20シーズンの欧州ツアー1試合への参加権を手にして、さらなる飛躍を誓った。

<ジャズ・ジェーンワタナノンド>
1995年11月26日の23歳、タイ・バンコク出身。
本名は、アティウィット。でもそれだと長すぎるので、ジャズ好きの父がつけたニックネームを登録名とした。
14歳でプロになり、初めて日本ツアーに出た11年のこの「パナソニックオープン」で、史上最年少予選通過を記録した時にはまだあどけない15歳だった。
若き類まれなる才能に、母国では当時「タイの遼くん」と呼ばれて「僕も大ファンです」と、声を弾ませていたものだが今季は、1月の日亜共同主管の「SMBCシンガポールオープン」で、日本ツアーは初勝利。
シード選手に加わると、序盤は賞金1位を走る活躍ぶり。
現在、同3位で今や、石川とも互角に戦う立場にいる。
アジアンツアーの賞金ランキングでは、目下1位。