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SMBCシンガポールオープン 2018

藤田寛之が、今年49歳の存在感

昨年もずっと巻いたままだった右手首のテーピングも外せないまま、新年を迎えた。
「ずっとくすぶっている」と古傷も、完全に癒えないまま「今は左に負担がかかるような(スイングの)動きをしているので、今度は左の手首が痛いとか。いろいろ出るんですよ、この歳になると・・・」と、苦笑しながら今季初戦の初日を2アンダーで上がった。

インスタートの10番で、ボギーが先行。「風もあったし、ボギーが続くとまずいな、と。そういうところで、難しい12番ではパーで耐えれて。14番でバーディが来て、持ち直して、16、17、18と獲れたのが今日のピーク」と、前半上がりの3ホールで見せ場も作った。

12年に43歳にして賞金王に輝いたあとも、積極的に海外メジャーにも目を向け、気を張ったがここ3年は、賞金ランキングも30位前後をうろうろ。

今年6月には49歳。
「最近ではなんとかレギュラーにとどまって、若手が頑張ってやっているところに、オジサンもたまには仲間に入れてというような・・・。そういうのが幸せだな、という気持ち」と、いよいよ50歳を目前にして、「今は海外に行きたいとか、年に何勝とかそういうテンションではない」。

コメントはすっかり老け込んだようでも、ベテランの技と経験は、まだまだ錆びない。
「プレーの内容はともかく少しでもへこませたら合格。せっかくシンガポールまで来たので1打でもよく上がって4日間、しっかりプレーしたい。そういうポジションにいられるよう頑張りたい」。
海外初戦から、ここにありというのを見せたい。

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