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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2018

地元で確定?! 嘉数光倫が初シードに大前進

スタートを遅らせた雨が上がった。雲の割れ目から、いつもの太陽がのぞいた。地元ファンの指笛が風に乗った。
主催者推薦をいただき、2年連続の出場にこぎつけた今大会。
「昨年は、予選落ちをしたので。決勝で戦うことが、まず一番」。そして何より今年は、初シードが目前にぶら下がっていた。
「75%になったので、どうなるのか。計算とか出来ないけど、とにかく通って、あとは行くだけ」。
前半は伸び悩んだ。
「ロングホールで取り切れないのが痛かった」。
それでも、成長の跡は見せた。
「簡単には崩れない粘り強さが出て来た」。難ホールが続く後半に、スコアを伸ばした。2つ縮めて、地元ファンの歓声を浴びた。

今週は、トップアマの妹弟子を連れてきた。キャディをしてくれた佐渡山理莉(さとやまりり)さんは、嘉数の父森勇さんが運営するゴルフアカデミーの生徒で、やはり沖縄で行われた今年の女子開幕戦「ダイキンオーキッド」は、嘉数が佐渡山さんのバッグを担いだ。

「彼女はパットが上手なので。ラインを聞いたり、今回も息があった」と、妹弟子の意見も積極的に取り入れ、短縮の3日間を歩ききった。
21位タイ賞金の154万円を加えて目処にしていた1600万円も突破して、初シードもほぼ安泰。
28歳に安堵と、喜びとライバル心が入り交じる。

「やりきった感はある。でも負けて悔しい」。
やはり沖縄出身の比嘉が、さらに上位の9位で健闘。
「県勢が活躍するのは嬉しいし、みんなで盛り上げていきたい気持ちはあるが、ゴルフは個人スポーツでもあるので」。
後輩を、見上げる結果は見過ごすことは出来ない。
「成績で負けたことは情けない。次は、ツアー優勝できるくらい力をつけて、戻ってきたい」。
初シードをがっちり決めたら、次は凱旋帰郷が目標だ。

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