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長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント 2018

荒天も味方に、上井が好発進

2日目にして、やっと大会が幕を開けた。大雨のために初日が中止となり、この日は第1ラウンドが始まる前に、主催者から54ホールの短縮競技の決定が発表された。

あいにくのオープニングも、上井には願ってもない展開になった。
「昨日はやろうか、やめようかで迷っていたので」。
早々に中止が決まると、1日部屋にこもりきり。
「部屋でパターを転がしたくらいで。ぼーっとしてた」。
療養たっぷりで出た1日遅れのスタートは、痛みをこらえて好発進した。
先週、痛み始めた右膝は、今週になって、水が溜まり始めて「アイシングして、テーピングして、サポーターして、負担がかからないように。でも動きによっては痛いので、かばってるから、ショットはぱらぱら」。

インスタートの10番から、3ホール立て続けにチーピンを打つなど、最悪の出だし。
「16番ではもう少しで池に入れるとこ。17、18番も左ラフ」と、苦しみながらも2アンダーで折り返すと、後半4つのバーディで、前半組のトップに立った。
「足が曲がらないからラインも読めない。適当っす。それが良かったのかな?」と、膝の痛みはパットでカバー。

3年ぶりのシード復帰を果たした今季は開幕目前に、左腕を骨折するなど、ケガに泣かされながらも4月の中日クラウンズでV争い。悲願の初Vは、ならかったがどうにかこうにか順調に来ている。

「今週帰ったら、病院で検査を受ける」と、膝の状態は心配だが「なるようにしか、ならないので何も考えない。明日も出来たらいいなあ、くらい」。
風の吹くまま、短期決戦に挑む。