Tournament article

カシオワールドオープン 2018

屋根裏でも話題沸騰…! 虎さんが2打差の首位に

虎さんが、最終日を前に2打差の首位に立った。最後18番は、ラフから3メートルに寄せた3打目。大ギャラリーの視線集中!
…と、落胆のため息?
「なんだ、アプローチは普通なのね」と、ロープの外から聞こえてきた拍子抜けのつぶやきも構わず、バーディチャンスはしっかり沈めて出ました!!
期待の「ゲッ…!!」。
思わず吐き出す気合の言葉。
「それ自体に特に、意味はないのですが」。
しいていうなら「頑張れ」は韓国語で「ファイティーン」といい、それと同じ意味合いで自分自身に気合を入れたり「よしっ」といったニュアンスで、気持ちが高まると、自然と出る。

最終ホールで拍手喝采を浴びたその足で、ギャラリープラザの暖流で、ヒーローインタビューに臨んだ。
3日目のMCは“屋根裏のプロゴルファー”。
押しの強さとねちっこさは知っているけど、それにしたってタケさん、しつこい!!

世界中で話題沸騰の、フィッシャーマンスイング。
「あれってわざとやってんの?」と遠慮のない質問。
キャディで通訳のキムさんを介して「あれは、飛距離が出るように…」と説明しているのにタケさんは、それを途中でさえぎり「いや、ウソだね。だってフィニッシュでバランスとれてるくせにあとから、こ〜う…やってんでしょ!?」。

タケさんの猛追にも涼しい顔で、理路整然と説明した虎さん。
「インパクトのあとに、球筋を見て自分が思ったとおりにいかなかったら、それを自分で操るみたいに…」。
「ああ、右行け〜、左行け〜っていう動きがそれなんだね?」。
「はいはい」。
「じゃあ、全然動かないときは、ミスショットか全然ダメなときなのね」。
「そうそう。完全にダメと思ったらあんまり動かないですけど入りかけたらどっちかに…」。
なるほど…!!
タケさんのおかげで虎さんのスイングの謎がだいぶ解けた。

25日の日曜朝はご存知、TBSの報道番組「サンデーモーニング」。スポーツコーナーで、屋根裏の解説者は、「明日は虎さんがネタ! 僕は虎さんに偏った解説をしますから!」と、堂々断言。

「いやいや…。ほかにも選手がいますので。みんな真剣にやっています。ダンシゴルフヲヨロシクオネガイシマス」ともっとも言いたいところはしっかりと日本語でアピールした。

抱腹絶倒のヒーローインタビューの締めはタケさんの無茶ぶりにも快く“エア虎スイング”を披露。
がっちりとファンのハートをつかんで迎える最終日最終組だ。
「虎星(ホソン)」の命名は、両親に聞いたことはないが「おそらく…。虎って夜の星空で獲物を捕りに行ったりするからかな??」。
タケさんにも「明日は気持ちがばんばん入ってきっと、とてつもない動きになる」と大いに期待されて、「ゴルフって、思い通りにならないもの。明日は最善尽くして頑張ります」と、請け負った。
勝てば、2013年のインドネシアPGA選手権以来となる5年ぶりのV2。
みごと仕留めて最終日こそ、華麗な虎ダンスが見たい!!