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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2017

41歳のベテランが今季初戦! 米のジェイソン・クヌートンが64

フィニッシュで、なぜか必ず左目だけ苦しげに細めるが、別につらいわけではない。「効き目の右で見たほうが、ボールの行方がよく見えるから」とは、41歳なりの癖のようだ。
主戦場のアジアンツアーのプロフィールの写真もやはり左目がすぼまって写っている。

昨年の今大会は初日に2位につけた。今年は、8バーディ(1ボギー)の7アンダーのロケットスタート。ここ梅郷は、お気に入りのようだ。

これが、4ヶ月ぶりの実践であることも、おおいに関係している。「ずいぶん長くプレーしていなかったので、久しぶりに試合に戻ってきてエキサイトしています」。
自身の今季初戦でさっそく、鬱憤を晴らす67であった。

出身の米テキサス州ルボックから、アジアンツアーに渡って十数年。2勝をあげて、順風満帆のプロ生活も、昨年は初シードから、13年守ってきたシード権を失った。

「昨年はワイフが転んでかかとを骨折したり、子どものことで、色々あったり…。それが言い訳にはならないけれど」。
自称マイホームパパには家族の問題が、本業に波及したのは否めない。
欧州ツアーのツアーカードも取った昨年は、結果を求めて世界中を回ったが、うまくいかなかった。
「クレイジーな1年だった」。
稼ぎ場を失い、今年はこのアジアと日本の共同主管で行われている今大会で、アジア枠から推薦をもらって、日本で初めての出番とあって、燃えている。

2007年のマスターズの覇者で、大学時代のチームメイトのザック・ジョンソンと似たタイプの選手と自覚する。
「飛距離はないが、まっすぐ飛ばせる」。
林で分けられたここ梅郷にはうってつけ。
「街も綺麗だし、人も優しい。アジアンツアーの選手たちは、みな日本でプレーするのを楽しみにしている。もちろん僕も」。
ここで、復活の足がかりを作れれば、大好きな日本で忘れられない思い出が出来る。