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長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント 2017

藤田寛之が試合で自身6度目のホールインワン達成も

10年ひと昔でも、忘れもしない。このパターンはちょうど20年前にも覚えがある。川奈ゴルフの17番ホールでホールインワンを達成したのは、1997年のフジサンケイクラシックだ。

そうだ。「あのときも、700万円でした」。
そして、あのときも賞金を受け取ることが出来なかった。快挙達成が、プロアマ日だったからである。

あのときは、翌日の大会初日から4日間とも受賞の対象だっただけに「1日で、こうも違うものか、と」。そんな感慨を、再び20年後に味わうことになろうとは。

ザ・ノースの16番は、アイランドグリーンの難しいパー3にかけられた加賀電子グループ提供のホールインワン賞もまた、フジサンケイクラシックと同様にキャリーオーバー制で、今年は700万円までふくれあがっているが、賞の適用は決勝ラウンドから。

この日は、5番アイアンで快挙をキメても、やっぱり今回も指をくわえるしかなかった藤田だが「お金じゃない。おかげで、予選通過は出来たので」。

2日目は3アンダーからのスタートも、今大会は毎年、ハイスコアの戦いに、予選カットラインはぎりぎり。
「16番は、池に入れるとダボもあるだけに、予選通過には重要なホール」。
その難ホールで一気に2つ縮めることができて、通算5アンダーまでスコアを伸ばして、「決勝ラウンドに残っていいプレーをしなさいというご褒美」。
今週は、プロアマ日にJGTO会長の青木功とチームを組んで、普段めったに人に教えを乞わない選手が珍しく、指導を仰いで「青木さんから教えて頂いたことも、おかげで週末に試せる」と優等生らしいコメントに終始していたが、やっぱり最後は本音もちらり。

その瞬間は思わずティーグラウンドのホールインワン看板を仰ぎ見たそうで「決勝ラウンド2日間」の但し書きを見つけた途端に、嗚呼もう1日遅ければ…。
「700万円…大きいなあ」。
苦笑いで、週末の健闘を誓った。

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