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長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント 2017

高校2年生の小村優太さんが3アンダー

プロの試合に初めて挑戦する16歳が、3アンダーで回ってきた。出だしの10番で「グリーンの端から端まで打つような」。20メートルもの長いバーディパットが思いがけずに入って気持ちが良くなった。

「するときは凄いするけど、今日は気負いも緊張もしなかった」と道産子らしく、飛べば300ヤードの快打を駆使して、最後の9番パー5も楽々バーディで上がった。
この日のドライビングディスタンスでは、平均306ヤードで、ランク8位を記録した。

世界ランカーの教えもしっかりと実戦できた。
今までミスにイライラすることも多かったが、自戒を肝に銘じるようになったのは、昨年。札幌龍谷学園高1年時の日本オープンで、練習日に行われた松山とスコットのジュニア座談会に、道代表として小村さんも呼ばれた。
「イライラしても、冷静なプレーを」とのあのときのスコットのアドバイスをこの日も抑止力に、3打目をバンカーに入れた4番も50センチに寄せてパーでしのいだ。

「まずは予選通過すること。今日はイーブンパーが目標だった」とノルマを大幅にクリアして、上々の滑り出しを切った。

格闘家の魔裟斗(まさと)さんが好きというだけに、普段からボディーメイクに余念がないが今週は、毎日屈強なプロに紛れて「まだまだ。とりあえず、僕ももっと腕を太くしたい」とオフの課題もさっそく見つけた。
プロゴルファーならファウラーが憧れ。
「魔裟斗さんや、ファウラーみたいに魅せるプロになりたい」。
伸び盛りの地元アマが、格闘技とゴルフを織り交ぜ、無邪気に夢を語った。