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ひまわりドラゴンCUP 2016

“ゴルフがいい方向に向いている”視界良好なゴルフで目指すは2週連続優勝!

 先週の「ISPSハンダグローバルチャレンジカップ」で優勝し、賞金ランキングでも2位につけた中里光之介。先週の優勝で勢いに乗るもののゴルフに向かうスタンスは今週も変わりはない。
「気合が入りすぎてしまい空回りするところが自分の悪いクセ。スコアを追うことも大切ですが、それよりも目の前の1打1打に集中して先週同様リズムを崩さずにプレーすることが今週の目標です。それができてさえいれば、今週の結果も決して悪くはない…自分ではそう思えています」

先週は単独首位で迎え、初優勝のチャンスが訪れた最終日前夜。優勝争いへ向かう思いや気持ちの持ちようを高校の先輩である石川遼へLINEでたずねた。
そこでもらったメッセージには“優勝に向けてのいい緊張感の中でやることの大切さとその状況を楽しんで!”という言葉があった。その言葉を胸に見事優勝へと繋げると、石川から祝福の電話がすぐに入った。
「短い時間でしたが、すぐに電話をいただいて“おめでとう”と祝福していただけました。それと、今度一緒にゴルフをしようとも言われたので、自分がどれだけ上手くなっているのかを先輩にも見てもらいたいですし、いろいろと先輩のゴルフから吸収していきたいと思っています」
 石川と一緒にラウンドしたのは、高校生の時以来という中里。自分自身の成長を見てもらうチャンスであるとともに、世界で戦う技を貪欲に盗める場を今から楽しみにしている。
 
 だが、優勝の裏側には中里自身の意識の変化もあった。
「実は自分自身の中でもコースマネジメントの考え方を大きく変えて挑んだ大会でもあったのです。他の選手は当たり前にできているのかもしれませんが、今まではティグランドからゴルフを組み立てていて、最終的にピンを狙いに行くマネジメントになっていました。ですが、ピン位置から逆算してマネジメントするようにしたところ、ミスしていいところがはっきりと見えるようになったんです。プレーしている時の気持ちにも余裕が出たように思えていますし、その結果が優勝にも繋がったと思えています」

 プレーしている気持ちに余裕が生まれれば、優勝争いをする中でミスが生まれても焦ることなく、次打に向かうことができる。コースマネジメントの視点を変えることが、中里にとってのターニングポイントとなったことは間違いない。
そして最後に「今週も先週とやることに変わりはないので、自分のゴルフを貫き通していきます。悪くなっても焦らず、僕だけが狙える2週連続優勝を目指します」と力強く語ってくれた。

中里光之介は、視界良好なゴルフで、今週も頂点を目指す。

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