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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2016

3日目にして賞金1位と2位が激突! 池田勇太は昔馴染みと狙う今季3勝目

賞金1位と2位の直接対決。「俺も見てみたかった」とは1位の池田。2位の谷原も「ファンや支えてくださる方に、喜んでいただけるプレーがしたい」。誰もが見たい一騎打ちは、本人たちこそ望んでいた。3日目にして、最終組で実現させた。

1位の池田は、昔馴染みとともに挑む。今週、思いがけずにタッグを組むことになった。開催コース勤務の佐藤真弘さんが池田のバッグを担ぐことに決まったのは、開幕前日の水曜日だった。

最初、池田を担当することになっていたハウスキャディさんが「俺にビビッて。ど緊張で、火曜日のハーフも水曜日のプロアマも一言もしゃべれなかった」。
本戦からのコンビネーションに一抹の不安を感じた池田が総武の支配人に相談したところ、佐藤さんに白羽の矢が立った。会うなり池田は「覚えているよ」と言った。

昔、地元千葉の練習場でよく一緒になった。5つ違いの2人が初めて出会ったのは「私が高校生で、池田プロが小6のときでした」。まさか、こうしてプロの舞台で再会できるとは、思ってもみなかった。まして、池田は目下賞金1位として、佐藤さんの前に再び現れた。
しかも、その池田のV争いを、支えることになった。
「こんな幸せなことはない」と、佐藤さん。
「ロープの中で、サポートできるなんて」と、池田の成長ぶりには目を見張るばかりだ。
「池田プロのショット力…。完璧です。見とれて、何もできないくらい」と佐藤さんは謙遜したが、池田は「楽しく会話しながらできるし、彼もゴルフをやっているから」と、ティーチングプロを目指して修行中という佐藤さんのサポートに報いるこの日の65で、首位タイに躍り出た。

やはり、ここ千葉で行われた5月のパナソニックオープンでは、近郊コースの助っ人キャディとしてアジアンツアープレーヤーのスコット・バーのバッグを担いだ佐藤さんだが、予選落ちして池田の今季初Vは見られなかった。
「私が担ぐ以上は、優勝してもらえるように。足を引っ張らないように頑張りたいと思います」。
佐藤さんにとっても今度こそ目の前で、昔馴染みの感動をともにするビッグチャンスだ。

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