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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2016

池田勇太は、勝って決める・・・!!

いよいよ最後の1日を前に、賞金1位が賞金2位をやっと抜いた。やっと池田が谷原の順位を上回ったが、「そこはどうでもいい。問題は、上との差」。

谷原が、勝っても池田が単独3位以上ならば、逃げ切りの賞金王も、こだわりはそこではない。
「勝つために、やっている」。

ただ、ひたすらそのためだけのこの日の67だった。
2つ伸ばして折り返したムービングデーのバックナインは、10番からいきなり連続ボギーで嫌なムードもこの日はすぐに断ち切った。

12番で、4メートルのバーディチャンス。「しっかりと入れられた」と、たちまち息を吹き返して通算8アンダーで迎えたこの日最後の18番。
魔物が住むとも言われる、屈指のパー3で「あそこにつけておいて、入れられないのは情けない」。
手前から、3メートルのバーディチャンスをわずかに逃して「明日、智に追いつくためには、1打でも詰めておいた方が」と、悔しがる。

この日、後ろの組で回っていた谷原は、このホールでダブルボギーに沈んで、賞金レースは一気に楽になったと思うが、気にかけるところはそこではない。
今季4勝目の試算として「最後のバーディが、獲れなかったのは悔やみます」と、自分に叱咤。
小平とは3打差ついてしまったが、「まだチャンスはある」。
悲願の賞金王は、勝って決める。
「それが一番、喜べるんじゃないですか?」。
獲り方にもこだわる。

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