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RIZAP KBCオーガスタ 2016

石川航さんは、ついに姉に誕生日のプレゼントが出来ないまま・・・

いよいよ、ツアーで初バーディの最後のチャンス。18番の3打目を、難しいライからグリーンに乗せて、この2日間、キャディとして支えてくれた姉の葉子さんと一緒にじっくりとラインを読んだ。

「バーディを獲って、おめでとうと言いたかったのですが」。
惜しくも外れた。ついにバーディがひとつも獲れないまま、航さんの初挑戦は終わった。
「残念でした」と悔しがった。

ツアーならではの深いラフに太刀打ちできなかった。
硬くてスピードのある芥屋の高麗グリーンにも対応しきれなかった。
「難しいところから、グリーンに乗っけられたところもあったけど、この苦い経験を生かして、もっと練習しないといけません」。

2日目にして、単独首位に踊り出た偉大な兄を見上げて、「お兄ちゃんも、けっこうラフに行ってるみたいなのに、全然スコアが違う」。結局、最下位に終わった初挑戦を振り返って「力の差を感じています」。
兄が生きる厳しいプロの世界を垣間見て、尊敬の思いを新たにした航さんだった。

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