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ミュゼプラチナムチャレンジトーナメント 2015

裕次郎が地元福島県の小学校を訪問

福島県の矢吹町立三神(みかみ)小学校は、各学年に1クラスずつしかないと聞いて、裕次郎は驚いた。思わず、渡邊豊則校長先生に言った。「それじゃあ、ケンカもしづらいですよね!」。裕次郎の母校は当時の生徒数1000人超。マンモス校で育ったわんぱく坊主は「毎日、友達とけんかばっかり」。大勢の中で、とにかく目立ちたい一心だった。
「そりゃあもう、女の子にモテたくて、モテたくて。毎日、はしゃぎまくってた」。勉強なんかした記憶もない。
とにかくわんぱくが過ぎて、その後遺症は今も残る。ショット時に、腕が伸びきらないのは「小学校のときに、ジャングルジムから落っこちて。複雑骨折をしたせいです」。骨が変形して曲がったまま、それでも大堀少年は無邪気そのもので大人になった。

渡邊校長先生と、校長室でそんな思い出話をしている最中にも、子どもたちはプロゴルファーのお客様に大興奮だ。そっと様子をのぞきにくる子どもたち。そのたびに笑顔で手を振る裕次郎兄さん。
「可愛くて、一杯教えたくなっちゃいます」と言ったとおりに、午後からグラウンドでのスナッグゴルフ講習会では熱血指導だ・・・!

今週18日に、福島県の矢吹ゴルフ倶楽部で開幕するチャレンジトーナメントは「ミュゼプラチナムチャレンジトーナメント」。大会の社会貢献活動の一環として、地元の小学校にコーチングセットが贈られた。より有効に活用してもらおうと、実技講習会が開幕目前の16日火曜日に行われた。その講師として駆けつけたのが、大堀だ。

今年は5月の「富士ホームサービス チャレンジカップ」で初優勝をあげた有望株も、わんぱく坊主がそのままプロゴルファーになったみたい。
まずは自らフルショットのデモンストレーションで羨望のまなざしを浴びたあと、たちまちいたずらっ子の笑みで、渡邊校長先生にランチャー(ゴルフで言うアイアン)を手渡した。
「先生もどうぞ!」。
やんやの歓声・・・!
でも先生、凡打・・・。
あっという間に校庭は笑いの渦に!

そして次なる標的は校庭の向こうで、こちらにカメラを向けているテレビクルーだ。
大会期間中に、当ホームページ上で放送されるインターネット中継のスタッフが、実は大堀の同級生だそうで「よ〜し、あれに当てるかな〜」と言いながら、微妙に高価なレンズを外して打ってみせる心憎さも、カメラを的にして打とうだなんて。
こうなると、わんぱくを通り越してもはや悪ガキ・・・?!

だけどここでは、そんなヤツこそヒーローになれるのだ!
子どもたちの心をあっという間にとらえてしまった裕次郎。
楽しい時間はあっという間に過ぎていった。最後のガチンコ対決では、大堀とのじゃんけん対決で勝ち残ったつばさくんとじゅなさんへの声援が凄くて、「すげぇアウェイなんだけど・・・」と“スネ男”になった。
ムキになった。
本気になった。
ハンデ2をあげたつばさくんとの1回戦は、同点に持ち込み子どもたちから「大人げない」のブーイングの大合唱にも素知らぬ顔で、じゅなさんとの2回戦では勝ちを譲って悔しがる。
「グリーンが悪い!」と、わざと見苦しい言い訳で、プロのプライドを守るのに懸命な裕次郎。

楽しくて、面白くて、格好いい(!!)お兄さんとのスナッグゴルフは「楽しかった!」「またやりたい!」「・・・近くの練習場に行ってみようと思います!」。
子どもたちの素直な感想を聞いて、裕次郎も嬉しくてたまらない。「兵庫県に来たら、いつでも教えてあげるよ!」と勢いで、ついついそんな約束をしちゃったり・・・。

大騒ぎのうちに1日は過ぎて、プロとの別れを惜しむ子どもたち。
帽子やノートや、ランドセルにまでサインをおねだりする子。「・・・・大丈夫!? お母さんに叱られない?!」。おしゃまな女の子たちは自分たちの腕を差し出し「サインして!」。
「えぇっ、ここに!? 大丈夫?!」。これにはさすがの裕次郎も参った・・・!
今日のお礼だと言って、みんなで合唱してくれた歌は「あの青い空のように」。歌詞にも出てくる。「♪澄み切った空にむかって♪」。プロも思いっきりボールを打ってください!
そんな願いをこめて歌ってくれたという子どもたちの気持ちが嬉しくてたまらない。「優勝出来るように頑張るよ!」。
19日の金曜日には、6年生が大会を見学しに来ると言うから、裕次郎にはなおさら気合いが入るというものだ。
  • こうちょうせんせ〜! 残念、凡打。
  • 寄贈式!
  • ガチンコ勝負に名乗りを上げた子とじゃんけん!
  • 子どもたちの合唱に、ジーン。。。