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HEIWA・PGM Challenge I 〜Road to CHAMPIONSHIP 2015

首位の座を明け渡すことなく完全優勝した額賀辰徳

優勝した額賀辰徳
チャレンジトーナメント第4戦『HEIWA・PGM Challenge I 〜Road to CHAMPIONSHIP』7アンダーの単独トップでスタートした額賀は、1イーグル、4バーディー、3ボギーのパワーゴルフを見せつけた。

途中、同組の岩井に1打差まで詰め寄られるも、10番ロングホールでイーグルを奪い有利に試合を進め、見事首位の座を守り切った。

勝敗の分け目となった10番ロングホール。”ツアー屈指の飛ばし屋”額賀には2オンしてあたりまえ。「セカンドの距離は227ヤード。5番アイアンでめくれ上がる球でグリーンに止めに行った。完璧なショットだったね。今週のベストショットだったかもしれない」と振り返る。
高く舞い上がったセカンドショットは、硬く高速なグリーンをもろともせずピン奥2.5mに2オンした。下りのラインをきっちり読み切り、この日初めてのガッツポーズを見せた。

続く11番ホールはワンオン可能な短い打ち下ろしのパー4。勢いそのままにドライバーを振り抜くが、わずかに右に逸れていき、このホールをボギーとする。
自分のスタイルは“攻めのゴルフ”。決して刻もうなどと考えず貪欲にバーディーを奪いにいった結果だった。
「前半はチャンスを外して外して。後半はチャンスとピンチが交互にきたね」と言う通り、14番ホールからはバーディーとボギーを交互に刻んだ。

「(初日を終えて)2打差のリードでは優勝を決定付けるのは難しいことは知っていた」とボギーを打とうが攻めのゴルフを貫き通した結果だった。

3打差で迎えた最終18番ホール。力みからかティーショットを左のラフに入れてしまう。
左足上がりのライからグリーンを狙うも、グリーンに止まらず右ラフへ。
「なかなか楽に勝たせてくれないな」と語る額賀。ボール手前にはラフが密集した窪みがクラブの侵入を妨げるかのように生い茂っていたのだ。
「あの場面はパターとピッチングで迷ったけど、今までピンチを救ってきた58°のウェッジを信じようと決めました」と見事30㎝に寄せるスーパーアプローチに、この日一番の歓声が優勝者を称えた。

この優勝でチャレンジトーナメント賞金ランキング3位へと躍り出た額賀。
「この勢いでチャレンジトーナメント賞金ランキング10位以内に与えられる来季のレギュラーツアー出場権の獲得したい」と力強く語った。
また、この優勝でレギュラーツアー『日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills』そして『HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP』の出場権を獲得した額賀。
この勢いでレギュラーツアーでも攻めのゴルフで旋風を巻き起こす!
  • 10番でイーグルパットを沈めガッツポーズをみせた
  • 18番セカンドショットの行方を追う
  • 優勝争いをしたライバルたちの健闘を称えあった

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