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ISPSハンダグローバルカップ 2015

トーマス・アイケンはワイン好きの日本通!

記念すべき第1回はメジャー覇者や、世界ランカーが駆けつけ、大会に花を添えるが、その中でも際だった個性を見せているのが、4アンダーは6位タイにつけたトーマス・アイケンだ。

昨年は、母国・南アフリカのサンシャインツアーの賞金王で、欧州ツアーでも3勝の経験を持つ実力者。昨年のパーオン率1位の安定感が今週は、落としどころの狭いホールでこそ光る。

先週は、コースセッティングについて、さまざまな物議をかもした全米オープンでも4日間、戦ってきたばかり。思わず、苦笑いで「今週のコースとは、全然違いますよね!」。会場のチェンバーズベイは特に「グリーンの状態がひどかった」といい、それとつい比べてしまうから、なおさら「ここのグリーンは完璧です!」と、絶賛した。

「アジアの中でも日本が一番好き」という親日家。3度目の来日は、99年と2000年のアマチュア時代に「ジュニアの試合で日本に来た」といい、そのとき代表チーム2人1組に分かれてお世話になったホストファミリーの思い出が、忘れられないという。
「そのとき神社やお寺を見てまわって、伝統を大切にする日本の文化が大好きになった」と、一度おしゃべりに火がつくと、通訳の存在も忘れて、弾丸トークが面白い。

特に、自身の所属先でもある「ワインスペクター」という出版社は、文字通りワインに特化した雑誌を発行しており、「僕ももちろん、大好きさ!」。
うんちくを語り出すと、もはや止まらず、「エジプトから始まったワインは次にギリシャに渡り、ヨーロッパ全域に広まって、そして日本でもお酒が出来たでしょう? 実に興味深い!」とペラペラと、「僕も、酔っ払いながら、世界中を回っているよ」と、お茶目に笑った。
ヴィンテージゴルフ倶楽部のあるここ山梨県も、世界に誇れるワイナリーがあり、「ぜひ試してみたい!」と、目が輝く。初参戦の日本ツアーの締めはぜひ、ワインで祝杯を。ぜひ一度、経営してみたいというワイナリーも、優勝賞金2000万円なら十分に購入できそう・・・?!