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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2015

ゴルフ界初のスイッチヒッター?! アマの髙橋慧(たかはしけい)さんが“デビュー戦”

右と左が入り交じったキャディバッグ
写真が遠くてスミマセン・・・! この日水曜日の練習ラウンドでも、飛び出した。インから出た9番でも、最後の調整となる2打目を左右器用に打ち分けて締めた。最初に右で打ったあと、くるりと体勢を変えて、今度は左打ちでグリーンを狙ってみせた。

今週は、キャディを務める父・良実さん(47歳)の手ほどきで、栃木県のさくら市立南小の2年生から始めたゴルフ。将来を見据え、「マスターズでも、左右両方で全部フックで打てるようにしよう」との良実さんの提案で、小3から左打ちの練習もスタート。

そのうちどちらでも遜色なく打てるようになり、今月の日本アマでも左右を使い分けて、開志学園高校(新潟県)の3年生ながら、ベスト64と活躍した。

このダンロップ・スリクソン福島オープンは、7月6日に行われた予選会「東北チャレンジ」のアマ部門でトップ通過を果たして、自身初となるプロツアーの出場権を獲得。右打ち用は、マクレガー社のマックテック。左用はヨネックスと、それぞれフルセットの中から、コースに応じて、右か左か。番手を選び分ける。
時には、7番アイアンを左右ともバッグに入れることもあるといい、今週は6、8Iと、PW意外はすべて右。「右で打つほうが、距離は出るけど、ラインを出せるのは左」。それと、トラブルに見舞われたとき。「木の根元にいって、右打ち出来ないときでも左で楽に出せる」と、本人にはメリットも多い。

注目も集まる。「プロのみなさんに技術ではまだまだ劣っても、両方打つなんて、プロの方でもまね出来ない。目立ってなんぼの世界で、ひとつ大きな特色になる。今週も俺を見てくれ、くらいの気持ちでプレーしたい」。記念すべき“デビュー戦”を前にしても、緊張よりワクワクのほうが勝っている様子も頼もしい。

この日は、パッティンググリーンで松山の姿を見て「オーラ出てる」と、はしゃいだ。いつかは憧れの人と同じ組で優勝争い。「・・・夢ですね」。いよいよ実現への第一歩を踏み出す。「今週の目標はとにかく4日間プレーすること。ベストアマを目指して頑張ります」。ゴルフ界ではなかなか例をみないスイッチヒッター。二刀流の17歳が、真夏の福島を沸かせるか。

<髙橋慧(たかはしけい)>
1998年3月2日生まれ。栃木・鹿沼市出身。さくら市立南小2からまず利き手の右手でゴルフを始め、小3から左打ちを練習。氏家中学校を出て、現在は新潟県の開志学園高3年生。今月の世界ジュニア選手権にも出場。今大会は、最終予選会の「東北チャレンジ」アマの部で優勝を飾って初のプロツアーの出場権を獲得した。165センチ、54キロ。
  • 右で打って、
  • 左で打って。どちらで打つのもお手の物! 髙橋慧さん、プロツアー初見参