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THE SINGHA CORPORATION THAILAND OPEN 2015

3ホールの共有グリーンなど、新開催コースは仕掛けが一杯!

昨年は、タイ国内の政治情勢により年内の開催は中止が決まり地元ファンや、何より出場選手たちをがっかりさせた分、今年は豪華に新装開店・・・!

2年ぶりの復活は、まずタイトルスポンサーに国内ナンバーワンの飲料メーカー「シンハコーポレーション」を迎え、賞金総額も一昨年より25万ドル増の100万ドル。

そして、開催コースも「サイアムカントリークラブパタヤプランテーション」に移された。タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港から車で約1時間半。世界有数のリゾート地、パタヤに横たわる18ホールズは、なんといってもグリーンに特徴がある。

面積が小さく、しかも奥行きが狭い上に、アンジュレーションはまさにポテトチップスのように波打っており、落としどころに非常に悩まされる。
それと特徴的なのが、4番と9番、16番の3ホールで共有する巨大グリーン。日本でも、たとえば9番と18番など2ホールで共有するグリーンはよく見かけても、3ホールというのはなかなか例をみない。
もしも、16番をプレーしている選手のボールが、4番ホールにカップインしたらどうなのか?!
そんなハプニングもつい想像したくなる。リゾート地ならではの遊び心にあふれたレイアウトは競技者だけでなく、見る者も楽しませてくれる。

また熱帯地方特有のモジャモジャのバミューダ芝は、上からトンとラフに落ちた際にはさほどでなくとも、絶妙なスピンがかかったボールはのめり込むようにラフに埋まってしまい、むしろプロの高度な技が、仇になる皮肉な結果となる場合も。

ワンアジアツアーと、ジャパンゴルフツアーの共同主管による今大会は、162人の出場枠を互いにほぼ半数で分け合って、両ツアーのプライドと栄誉をかけた戦いも見もの。
気温35度の灼熱の激闘が、まもなく幕を開ける。