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中日クラウンズ 2015

地元愛知県出身! 近藤共弘が昨年のリベンジ

和合の1番ホールは370ヤードの左ドッグレッグのパー4に、ワンオンチャレンジを見守るのも一興だ。ギャラリースタンドの真向かいには、ボールの落下地点を追いかける大きなスクリーンも設置され、ゴルフ通の名古屋ファンを心ゆくまで楽しませてくれる。

そんな期待に応えてみせた一人が近藤。「今日1日攻めていく。前を向いていくという気持ちで、僕はよほどのことがない限り、ここでドライバーを振っていく」と、この日は会心の当たり。
手前の花道に跳ねたボールは、グリーンを捉えて「沸いたには、沸いたけど」。
硬いグリーンに弾かれ、奥のラフへ。

「なんでまた、飛ばなくていいところで、僕は飛ぶのか。グリーンを超えたのは初めてです」と、自らもスクリーンを確認した瞬間に、頭を抱えた。
みごとワンオンするのと、奥に外すのとでは「天と地ほどの違いがある」と、青ざめた。愛知県出身のプロが地元ファンを喜ばせたのもつかの間。「奥に行った瞬間に、ボギーをやっちゃう」と覚悟した。難しいアプローチをパーでしのいで、どうにか結果オーライ。

V争いにも加わった。15番で3パットのボギーに「16番も、いらいらしてやけくそでドライバー」と、すぐに取り返すと17番のパー3では、3メートルのチャンスも逃さなかった。
終わってみれば、首位とは2打差。2008年大会に続く大会2勝目は、昨年のリベンジでもある。最終日を単独2位の最終組で出ながら、77を打って転落。「残念な目にあっているのでね」。2年連続のV争いは最終日もまたこれに懲りずに、スタートホールから豪快なティショットで地元ファンを喜ばせて弾みをつけたい。