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〜全英への道〜 ミズノオープン 2015

アマチュアにも周到に用意された全英への道! 

このミズノオープンは、有資格者を除く上位4人に今年の全英オープンの出場権が与えられるが、それはもちろん、アマチュア選手も例外ではない。そんなビッグドリームをさっそく視野に入れたのが、韓国出身の張台瀅 (チャンテヒョン)くん。

母国では、いわゆる補欠ながら、ナショナルチームのメンバーにも名前を連ねる高校生が、15位タイとまずまずのスタートを切った。「これが初めてのプロの試合」という16歳だが、身長183センチと恵まれた体格に、平均300ヤードとプロ顔負けの飛距離で、「確かに最初はちょっと、緊張しましたけどすぐに慣れて自分のプレーが出来た」と、軽々と69で回ってきた。

今大会ではアマチュアにも広く、門戸を開くとして国内のみならず、韓国や台湾、香港でも各地区予選を開き、その上位者を集めて4月23日に、ここJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で「ドリームカップ全国大会」と称したアマチュアの決勝大会を開催し、そこから勝ち上がってきた一人が張(チャン)くんであるが、イマドキの子には珍しく、携帯電話も携行せず、「テレビもあんまり見ない」とどうやら、英才教育によるほとんどゴルフ漬けの生活に、今週は久しぶりに日本に帰ってきたY・E・ヤンが、2009年の全米プロを制した母国の英雄であることも知らず、「プロゴルファーで知っている名前は石川遼さんくらい」というのも、ちょっぴり驚きだが最終日こそ、1993年からスタートしたこの“日本予選”での初の快挙で、日本のファンを驚かせるか。