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seven dreamers challenge in Yonehara GC 2014

ショートゲームで拾っていった自然体のゴルフ

トーナメントリーダーの北村晃一
今年の九州オープンの3日目。大雨の中、他人のピッチマークに沈んだボールを力任せに打っていった瞬間、北村晃一の右手の甲に激痛が走った。
抜けていくはずのクラブが抜けず、クラブが地面にめり込み、そのインパクトの力が一気に右手の甲に掛かってしまった。
それでも最終日は痛み止めを飲んで出場し、見事優勝。今年の日本オープンの出場権を手にすることができた。
だが、その後、クラブが握れなくなり、6月中旬から約2ヶ月半、満足にゴルフもできない日々が続いていった。
練習を再開したのが出場を決めていた『アールズエバーラスティング KBCオーガスタ』の週から。「なんとかボールも真っ直ぐに打てたので、出場してみたんですけど、そんなにゴルフは甘くはないですよね」と予選落ち。
『マダムシンコチャレンジ』は予選通過したものの、先週の『ひまわりドラゴンCUP』は、109位タイといいところなく予選落ち。
そんなゴルフが続いていた中で、今日、65ストロークをマーク。7アンダーの単独トップに躍り出た。
「今日も別にいいところがあったわけではないですし、ショートゲームでなんとか拾っていけただけ。バーディについたところを拾えたのが結果的に65になっただけなんですよ」と飄々と語る。
だが、そのゴルフでも単独トップで最終日を迎えるが、北村は明日のゴルフについてもこう語る。
「正直、自分のゴルフに期待していないところがいい結果になっているのかもしれません。今の状態でどんなに頑張っても思い通りにいかないですからね…。明日もなるようにしかならないですし、自分に期待していない分、自然体のゴルフでプレーしてきますよ」
初日、ショートゲームで活路を開いた北村晃一。なるようにしかならないという自然体の姿勢は、明日のゴルフでも発揮されていくはずだ。
  • 自然体のゴルフ

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