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JGTO Novil FINAL 2014

チャンスをつかめ! 北村晃一

チャンスをつかむことができるか、北村晃一
北村晃一は、今シーズン九州オープン(6/12〜15 喜瀬CC)で優勝を飾り、好調を維持していた。しかし、好事魔多し。この九州オープンの3日目に右手首を傷めてしまった。他人のボールがつくったくぼみにボールがはまってしまい、救済することができず、そのまま上からつぶすように打ったところ、傷めてしまったのだ。最終日は痛みをこらえながらのラウンドだった。優勝したものの、それから1ヵ月半もの間クラブを握ることができなかった。せっかく調子が上がってきた矢先の出来事だけに、本人も悔しい思いをかみ締めた。

9月のseven dreamers challenge in Yonehara GCで4位タイとなり、ようやく復調してきた。九州オープン優勝の資格で日本オープンへの出場を果たし、16位タイに入った。いまだにボールがディボットに入っていると、右手首を傷めたことを思い出し、振りぬくことに戸惑いを覚えるという。それは「しょうがない」と冷静に分析している。

そんな悪夢を払拭するような、初日のプレーだった。6バーディ、2ボギーの4アンダー68をマークして、首位タイとなった。「怪しい距離」という1メートル半から2メートルぐらいのパットが良く決まった。中にはパーパットを沈め、ピンチを救ったホールもある。「上出来だった」と納得の表情だ。

現在のチャレンジ賞金ランキングは34位。この大会を迎える前の目標は、「来年のチャレンジのシード権である賞金ランキング30位以内に入る」ことだった。だが、初日の好スタートでもっと上を目指すこともできるチャンスが広がってきた。「できれば優勝したい」と虎視眈々とタイトルを狙っている。優勝スコアも「ほかの選手もスコアを伸ばしてくるだろうから、9アンダーか8アンダー」と予想する。つまり優勝するには、最終日は5アンダーが必要になってくる。

そのためのコース攻略に「このコースは風が読みにくい。強い風が吹くと、普通は一方向が多いのに、回っている」と風の読みを上げた。さらに勝つときは「運も必要になってくる」とわきまえている。果たして、最終日北村に「追い風」が吹くのか、楽しみだ。

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