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JGTO Novil FINAL 2014

来年は兄弟で優勝争いを 宮里聖志

宮里聖志は通算1アンダー、19位タイで終了。チャレンジ賞金ランキングは8位で終えることができた。これで来年のツアー前半戦の出場優先権(第1回リランキングまで)を獲得した。昨年シード落ちを喫したが、今年もツアー優先で、試合がないときや出られないときはチャレンジに参戦するプランだった。しかし、7月のHEIWA・PGM Challenge IIに優勝して考えが変わった。ツアーよりチャレンジを優先するようにしたのだ。その後のチャレンジでは2試合連続トップテン入りを果たし、賞金ランキングを上げてきた。

この試合を迎える前の時点では、チャレンジ賞金ランキング9位とボーダーライン上だった。自分より下位の選手が優勝すれば、自分がはじき出される可能性もあった。だが、ツアーでの優勝経験もあり、長くシード権を保持してきた実績は伊達ではない。2日間で1アンダーとし、予選落ちをした秋吉翔太を抜いて8位でシーズンを終えた。

「チャレンジは2日間の短期決戦なので、初日から行かないといけない。OBでも打とうものなら」取り返しがつかないことになる。「とはいえ守ってばかりでもおいていかれる」と攻めと守りのバランスが難しい。苦しい1年間だったに違いない。ただ、明るい性格なので、それは表に出さない。「結果的に(9位までの)枠の中に入れてよかった」と安堵。

これで再び来年はツアーで戦うことができる。「モチベーションを挙げて頑張らないと。ショットやショートゲームなどの精度を全体的にもう少し上げて」いかなければいけないと覚悟している。昨年のゴルフ日本シリーズJTカップでの弟・優作の優勝は、自分がファイナルQTの会場にいたために、家族の中で彼一人が目の前で見届けることができなかった。ファイナルQT4日目ホールアウト後に、関係者から優勝の報を知らされると、テレビでその優勝シーンを見るために、足早に宿舎へと帰って行った。その胸中はいかばかりか。来年こそ兄弟で優勝を争うシーンを見せてもらいたい。

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